米雇用統計発表後のNY市場の動き(2023年1月7日)

2023年1月7日

 12月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の20.0万人増を上回る22.3万人増、失業率も予想の3.7%から改善した3.5%でしたが、平均時給は前月比・前年同月比共に予想を下回りました。
賃金インフレの減速が確認されたことや12月ISM非製造業景況指数が2020年5月以来の50割れとなったことでFRBの金融引き締めの長期化への懸念が和らいだため強い株買いとドル売りの流れとなりました。

・NY株は12月雇用統計で平均時給が前月比・前年同月比共に予想を下回り、賃金インフレの減速が確認されたことや12月ISM非製造業景況指数が2020年5月以来の50割れとなったことでFRBの金融引き締めの長期化への懸念が和らいだため強い株買いの流れとなり、ダウは$700の大幅高、ナスも2.56%の大幅高となりました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に25,910から26,100まで急伸し、しばらく25,930-26,070で大きく振っていましたがNY株が堅調に上げ幅を拡大していたため05:10には26,200まで上昇し、26,170(+240)△0.93%で引けました。

・ドル円は欧州時間序盤はアジア時間に伝わった「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がない。12月決定の影響と効果を見極める」との報道でドル買いの流れとなり、17:00の134.22から22:00には134.77まで上昇し、22:30の雇用統計の時は134.37でした。
12月米雇用統計の結果は非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの平均時給が前月比・前年同月比共に予想を下回ったことでFRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が和らいだため米金利の低下と共にドル売りとなり22:50には133.22まで急落しました。
そこからは戻して23:45には134.10まで上昇しましたが、23:00に発表された12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回って2020年5月以来50を割り込んだため再びドル売りとなって04:10には131.99まで更に大幅下落し、132.14でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは12月米雇用統計で賃金インフレの減速が確認され、また12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回って2020年5月以来50を割り込んだためFRBによる金融引き締め長期化への懸念が和らいだことで債券が買われて利回りは低下し、3.560%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+20.0万人 結果:+22.3万人 (前回:+26.3万人 修正値:+25.6万人)
22:30 12月失業率 予想:3.7% 結果:3.5% (前回:3.7% 修正値:3.6%)
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.3% (前回:+0.6% 修正値:+0.4%)
22:30 12月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.0% 結果:+4.6% (前回:+5.1% 修正値:+4.8%)
24:00 12月ISM非製造業景況指数 (総合) 予想:55.0 結果:49.6 (前回:56.5)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   33,630.61(+700.53)
NASDAQ   10,569.29(+264.05)
・昨日のNY株は12月雇用統計で平均時給が前月比・前年同月比共に予想を下回り、賃金インフレの減速が確認されたことや12月ISM非製造業景況指数が2020年5月以来の50割れとなったことでFRBの金融引き締めの長期化への懸念が和らいだため強い株買いの流れとなり、ダウは$700の大幅高、ナスも2.56%の大幅高となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは25,900で寄り付き、25,880-940での上下が続いて22:30の雇用統計の時は25,910でした。発表直後に25,910から26,100まで急伸し、しばらく25,930-26,070で大きく振っていましたがNY株が堅調に上げ幅を拡大していたため05:10には26,200まで上昇し、26,170(+240)△0.93%で引けました。
CME日経225先物は26,160でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はアジア時間に伝わった「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がない。12月決定の影響と効果を見極める」との報道でドル買いの流れとなり、17:00の134.22から22:00には134.77まで上昇し、22:30の雇用統計の時は134.37でした。
12月米雇用統計の結果は非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの平均時給が前月比・前年同月比共に予想を下回ったことでFRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が和らいだため米金利の低下と共にドル売りとなり22:50には133.22まで急落しました。
そこからは戻して23:45には134.10まで上昇しましたが、23:00に発表された12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回って2020年5月以来50を割り込んだため再びドル売りとなって04:10には131.99まで更に大幅下落し、132.14でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・12月米雇用統計で賃金インフレの減速が確認され、また12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回って2020年5月以来50を割り込んだためFRBによる金融引き締め長期化への懸念が和らいだことで債券が買われて利回りは低下し、3.560%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足