東京市場ザラバ~FOMCで早期利下げ期待が剥がれて275円安~(2024年2月1日)

 

2024年2月1日

・昨日のNY株はFOMCで政策金利は予想通り5.25-5.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で利下げを始める時期について「3月会合の時までに確信に至っているとは考えにくい」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれ、また過去最高圏で推移していたため利益確定売りも強まり、ダウは$317安、ナスも2.23%安で引けました。

・FOMCでFFレートの誘導目標は予想通り5.25-5.50%で据え置きでしたが、声明文で追加利上げに含みを持たす文言を削除した代わりに、「インフレ率が持続的に(政策目標の)2%に向かっているとのより大きな確信を持つまで、政策金利の引き下げが適切になるとは考えていない」との文言を付け加え、パウエルFRB議長会見でも「適切であれば金利を長期間維持する用意がある」「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれてドルが買われ、過去最高圏で推移していたNY株は利益確定売りが強まりました。

・本日の日経は前日終値36,286.71よりも278.15円安い36,008.56で寄り付き、直後から上げ出して36,146まで上昇しましたが、すぐに反転して10時前には346円安の35,940まで下落しました。
そこから再び上げて10時半前に36,119まで上昇しましたが、その後は押し戻されて35,920-990での上下がひたすら続き、36,011.46(-275.25)▼0.76%で引けました。

 

FOMCの結果
5.25-5.50%で据え置き

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年2月1日)の記事に載せています。

 

 

日経先物
・35,850で寄り付き、直後から上げ出して9:15に36,130まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて9:50には35,920まで下落しました。
そこから再び上げ出して10:20に36,110まで上昇した後は押し戻されて35,900-36,010での上下がひたすら続いて、35,920(-450)▼1.24%で引けました。
現物は36,011.46(-275.25)▼0.76%でした。

東証プライム売買代金:45,809億円、東証プライム売買高:17.77億株
東証プライム騰落数 値上がり485銘柄、値下がり1,121銘柄、変わらず52銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

東証グロース市場250指数
・前日終値712.04よりも5.74ポイント安い706.30で寄り付き、710まで上げた後は反転して下げ出し、9:50には701まで下落しました。
そこからは701-704での小動きがひたすら続いて、702.40(-9.64)▼1.35%で引けました。

左:東証グロース市場250指数-5分足 右:東証グロース市場250指数-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間は1月ADP全米雇用報告や10-12月期米雇用コスト指数、1月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったため米長期金利の低下と共にドル売りの流れとなり、22:00の147.79から01:00には146.07まで下落し、04:00のFOMC声明の時は146.38でした。
発表直後に146.10-87で大きく振った後、パウエルFRB議長会見で「適切であれば金利を長期間維持する用意がある」「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれドルが買い戻されて05:30には147.44まで上昇し、146.95でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると11:10に146.47まで下落した後はジリジリとした上昇が続いて、146.86で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値2,788.54よりも15.12ポイント安い2,773.42で寄り付き、財新/S&Pグローバルの1月中国製造業PMI予想を上回ったためプラス圏に転じましたが、後場になると再びマイナス圏に沈み、2,770.74(-17.81)▼0.64%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,150.30(-317.01)
NASDAQ   15,164.01(-345.88)
・FOMCで政策金利は予想通り5.25-5.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で利下げを始める時期について「3月会合の時までに確信に至っているとは考えにくい」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれ、また過去最高圏で推移していたため利益確定売りも強まり、ダウは$317安、ナスも2.23%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC前に発表された米経済指標が低調な結果だったため債券が買われて利回りが低下し、FOMC後に早期利下げ観測が後退すると債券売りが強まる場面もありましたが売りは長続きせず、3.914%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足