米雇用統計発表後のNY市場の動き(2022年7月9日)

2022年7月9日

 6月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の26.8万人増を上回る37.2万人増、失業率は予想の3.6%と一致、平均時給は前月比が予想と一致し、前年同月比は予想を上回る結果となりました。
為替市場は非農業雇用者数の上昇に反応して発表直後はドル買いとなりましたが、すぐに週末を控えたポジション調整目的のドル売りが出て行って来いとなり、NY株はダウは小幅安、ナスは小幅高でまちまちでした。

・NY株は6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことでFRBが7月下旬に開くFOMCでも0.75%の利上げに動くとの観測が強まりダウは一時172ドル下落しました。
その後は雇用統計での労働市場の力強さが示されことで景気後退局面入りの懸念が後退して買いが優勢となり一時126ドル高まで上昇しましたが、引けにかけては再び売られてダウは$46安、ナスは0.12%高で引けました。

・日経ナイトは26,620で寄り付き、雇用統計発表直後に26,710から26,650まで下落し、21:45には26,580まで更に下落しましたが、その後は戻して00:25に26,810まで上昇し、26,800で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで135.84から136.56まで急伸しましたが、その後押し戻されて23:40には135.86まで下落して雇用統計後の上昇が行って来いとなり、日付が変わると動きが乏しくなり136.00-20での小動きがひたすら続いて、136.11でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで米景気不安が和らぐとの連想から米国債が売られて利回りは上昇し、3.080%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 6月非農業部門雇用者数 予想:+26.8万人 結果:+37.2万人 (前回:+39.0万人 修正値:+38.4万人)
21:30 6月失業率 予想:3.6% 結果:3.6% (前回:3.6%)
21:30 6月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)
21:30 6月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.0% 結果:+5.1% (前回:+5.2% 修正値:+5.3%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   31,338.15(-46.40)
NASDAQ   11,635.31(+13.96)
・昨日のNY株は6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことでFRBが7月下旬に開くFOMCでも0.75%の利上げに動くとの観測が強まりダウは一時172ドル下落しました。
その後は雇用統計での労働市場の力強さが示されことで景気後退局面入りの懸念が後退して買いが優勢となり一時126ドル高まで上昇しましたが、引けにかけては再び売られてダウは$46安、ナスは0.12%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは26,620で寄り付き、17:35に26,520まで下落した後は戻して19:25には26,760まで上昇し、21:30の雇用統計の時は26,710でした。
発表直後に26,710から26,650まで下落し、21:45には26,580まで更に下落しました。その後は戻して00:25に26,810まで上昇し、26,800で引けました。
CME日経225先物は26,775でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤の17:45に135.51まで下落した後は135.80-97で上下し、21:30の雇用統計の時は135.84でした。
発表直後に非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで135.84から136.56まで急伸しましたが、その後押し戻されて23:40には135.86まで下落して雇用統計後の上昇が行って来いとなりました。
日付が変わると動きが乏しくなり136.00-20での小動きがひたすら続いて、136.11でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで米景気不安が和らぐとの連想から米国債が売られて利回りは上昇し、3.080%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足