東京市場ザラバ~日銀決定会合の現状維持で下げ幅縮小して468円安~(2022年6月17日)

 

2022年6月17日

・昨日のNY株は前日のFOMC後に大幅利上げがインフレ抑制につながるとの期待とイベント通過で買い戻しで上昇した流れは続かず、スイス国立銀行と英中銀が利上げを発表したことで欧米中銀の金融引き締めが景気後退を招くとの警戒から売りが強まりダウは2020年12月以来の3万ドルを割れて$741安、ナスは4.08%安で引けました。

・本日の日経は前日終値26,431.20よりも443.00円安い25,988.20で寄り付き、直後に25,720まで下落した後は25,730-920での上下が前場いっぱい続きました。
昼休み中の11:43に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、後場は25,995で寄り付き、13時に25,880まで下げましたが、その後は再度上げて26,000を挟んだ揉み合いが続いて、25,963.00(-468.20)▼1.77%で引けました。

日銀金融政策決定会合の結果
11:43 現状維持

 

 

日経先物
・25,750で寄り付き、9:00に25,610まで下落した後9:15に25,870まで戻しましたが、そこからは25,670-820での上下が続き、11:43に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表の時は25,800でした。
発表直後に25,800から26,030まで急伸しましたが、すぐに反転して11:55には25,770まで押し戻されました。
そこから再び上げ出して12:10に26,010まで上昇し、25,820‐26,010で上下し、引けにかけて押し戻されて25,780(-650)▼2.46%で引けました。
現物は25,963.00(-468.20)▼1.77%でした。

東証プライム売買代金:42,721億円、東証プライム売買高:18.69億株
東証プライム騰落数 値上がり351銘柄、値下がり1,447銘柄、変わらず40銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
・前日終値636.32よりも11.35ポイント安い624.97で寄り付き、629まで戻した後はジリ下げとなって10:30に615まで下落し、前場は616で引けました。
後場は619で寄り付いた後は618-624での小動きがひたすら続いて、621.10(-15.22)▼2.39%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間はスイス国立銀行や英中銀が利上げを決定したことでスイスフランやポンドなど欧州通貨に対してドル安が進み、また世界経済の減速を警戒したリスク回避の円買い・ドル売りの流れとなり、17:00の134.23から18:30には132.30まで下落し、NYタイムに入ると一段と円買い・ドル売りが進んで00:50には131.49まで下落しました。
その後は131.50-132.30で上下し、132.18でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると積極的に利上げする海外の中銀との差が改めて意識されて円売り・ドル買いの流れとなり11:00には133.44まで上昇しました。
11:43に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、133.41から134.56まで115pips急伸しましたが、すぐに反転して11:55には132.74まで急落する激しい動きとなりました。
その後は133.70-134.30の大きな値幅で上下して134.08で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・日銀が大規模緩和を維持したことで債券先物が買われて147.85まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて147.38で15時となりました。
また、日銀は17日午後に指定した利回りで10年物国債を無制限に買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」を午前に続いて通知しました。通知は2本で、1本は残存期間が7年強で債券先物を決済する際の受渡適格銘柄のうち最も割安な銘柄である10年356回債を対象に、利回りが0.25%となるよう買い入れる。もう1本は対象が10年364回、365回、366回債で、366回債の利回りが0.25%となるよう買い入れます。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,285.38よりも19.87ポイント安い3,265.51で寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退でしたが、後場になると上昇基調となり、3,316.79(+31.40)△0.96%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   29,927.07(-741.46)
NASDAQ   10,646.10(-453.06)
・昨日のNY株は前日のFOMC後に大幅利上げがインフレ抑制につながるとの期待とイベント通過で買い戻しで上昇した流れは続かず、スイス国立銀行と英中銀が利上げを発表したことで欧米中銀の金融引き締めが景気後退を招くとの警戒から売りが強まりダウは2020年12月以来の3万ドルを割れて$741安、ナスは4.08%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足