東京市場ザラバ~FOMCで0.75%利上げは想定範囲内で一時621円高から押し戻されて105円高~(2022年6月16日)

 

2022年6月16日

・昨日のNY株は、朝方は6月小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外のマイナスの結果になったことで金利が低下したため、ハイテク中心に買われ、FOMCではFF金利の誘導目標を1994年11月以来27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決定し、パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言後から米金利低下となったためハイテク株が更に買われ、ダウは$303高、ナスは2.50%高で引けました。
 FOMCでFF金利の誘導目標を0.75-1.00%から1.50-1.75%に1994年11月以来27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決定し、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言を受けて米金利低下とドル安が進み、NY株は買われました。

・本日の日経はFOMCで0.75%利上げは想定の範囲内との見方から前日終値26,326.16よりも389.36円高い26,715.52で寄り付き、更に買い戻しが続いて10時過ぎには621円高の26,947まで上昇しました。
しかしそこからは利食いに押されて上昇幅を縮めて367円高の26,694.05で前引けとなりました。
後場に入るとしばらく26,600近辺で揉み合っていましたが、13時半過ぎから下げ続けて本日安値の26,431.20(+105.04)△0.40%で引けました。

 

結果
0.75-1.00%から1.50-1.75%に0.75%の利上げ

 

 

日経先物
・26,750で寄り付き、現物が始まると買い戻しから更に上げて10:10には26,900まで上昇しましたが、そこからは利食い売りに押されて11:25には26,600まで押し戻され、後場になると更に売りがかさんで15:00の26,380まで下げ続け、26,430(+150)△0.57%で引けました。
現物は26,431.20(+105.04)△0.40%でした。

東証プライム売買代金:26,416億円、東証プライム売買高:11.30億株
東証プライム騰落数 値上がり1,216銘柄、値下がり561銘柄、変わらず61銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
・前日終値644.84よりも10.94ポイント高い655.78で寄り付き、直後に660まで上昇しましたが、そこから押し戻されて前引けは647.68でした。
後場に入ると再び下げ出してマイテンしてひたすら下げ続けて、本日安値の636.32(-8.52)▼1.32%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間とNYタイム前半は134.30-85で上下し、03:00のFOMC声明の時は134.30でした。
発表直後に134.08-94で振った後、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言を受けて米金利低下とドル売りの流れとなり05:10には133.49まで下落し、133.85でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると日経の上昇とFOMC後のドル売りの巻き戻しから上昇基調となり11:10の134.67まで上げ続けました。
しかしその後はジリ下げとなって13:05に134.22まで下落し、134.27で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル・円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・FOMC後米国債券相場が大きく上昇したことやECBが昨日に臨時理事会を開き、南欧などの国債利回り急上昇のリスクに対応することを決定したため欧州国債全般に買い戻しが入ったことも買い材料となり、債券先物相場は5営業日ぶりに大幅反発しました。
なお、日銀は前日に残存期間7年程度の10年356回債を対象にした連続指し値オペ(公開市場操作)を16~17日に実施すると発表していました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,305.40よりも1.43ポイント高い3,306.83で寄り付き、前場は残実終値を挟んだ小動きが続き、後場になるとマイナス圏での推移となり、3,285.38(-20.02)▼0.61%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   30,668.53(+303.70)
NASDAQ   11,099.15(+270.81)
・朝方は6月小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外のマイナスの結果になったことで金利が低下したため、ハイテク中心に買われ、FOMCではFF金利の誘導目標を1994年11月以来27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決定し、パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言後から米金利低下となったためハイテク株が更に買われ、ダウは$303高、ナスは2.50%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCで0.75%の利上げが決まると売りが強まって3.437%まで利回りが上昇する場面もありましたが、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」との発言を受けて買い戻しが優勢となって利回りは低下し、3.290%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足