米雇用統計発表後のNY市場の動き(2021年11月6日)

2021年11月6日

 10月雇用統計は非農業雇用者数が予想の45.0万人増を上回る53.1万人増で前月の9月実績も上方修正、失業率も予想の4.7%から4.6%に低下する好結果となりました。

・昨日のNY株は雇用統計の好結果やファイザーが開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により入院や死亡するリスクを約9割減らせたとの臨床試験データを公表したことで米景気の回復期待の高まりや個人消費の活発化への期待から買われ、ダウは$203高、ナスは0.20%高となり、主要3指数は過去最高値を更新しました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に29,710から29,800まで上昇しましたが、そこからはジリ下げとなり02:30には29,590まで下落し、その後持ち直して29,680で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に113.82から114.02まで上昇しましたが、米10年債利回りが雇用統計後から急低下したためドル売りの流れとなり02:15の113.30まで下落が続き、113.39でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計の結果は良好だったものの、今週に入ってから主要国の中央銀行が利上げに慎重な姿勢を相次いで示していたことで債券の売り持ち高を解消する動きが強まって債券が買われて利回りは低下する流れとなり、21:30の1.528%から04:15には1.455%まで低下して1.455%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 10月非農業部門雇用者数 予想:+45.0万人 結果:+53.1万人 (前回:+19.4万人 修正値:+31.2万人)
21:30 10月失業率 予想:4.7% 結果:4.6% (前回:4.8%)
21:30 10月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.4% (前回:+0.6%)
21:30 10月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.9% 結果:+4.9% (前回:+4.6%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    36,327.95(+203.72)
NASDAQ   15,971.59(+31.28)

・昨日のNY株は雇用統計の好結果やファイザーが開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により入院や死亡するリスクを約9割減らせたとの臨床試験データを公表したことで米景気の回復期待の高まりや個人消費の活発化への期待から買われ、ダウは$203高、ナスは0.20%高となり、主要3指数は過去最高値を更新しました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは29,550で寄り付きいた後はジリ上げが続いて20:10には29,720まで上昇し、21:30の雇用統計の時は29,710でした。発表直後に29,710から29,800まで上昇しましたが、そこからはジリ下げとなり02:30には29,590まで下落しました。
その後持ち直して29,680で引けました。
CME日経225先物は29,705でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤はジリ上げとなり16:00の113.64から20:10には113.91まで上昇し、21:30の雇用統計の時は113.82でした。
発表直後に113.82から114.02まで上昇しましたが、米10年債利回りが雇用統計後から急低下したためドル売りの流れとなり02:15の113.30まで下落が続き、113.39でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・米国10年債権利回りは雇用統計の結果は良好だったものの、今週に入ってから主要国の中央銀行が利上げに慎重な姿勢を相次いで示していたことで債券の売り持ち高を解消する動きが強まって債券が買われて利回りは低下する流れとなり、21:30の1.528%から04:15には1.455%まで低下して1.455%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足