FOMC直後のNY市場の動き(2021年11月4日)

 

2021年11月4日

 FOMC声明では予想通り政策金利の据え置き、テーパリングの開始を決定しましたが、声明文発表後のパウエルFRB議長会見で「まだ利上げのタイミングではない」「FRBは利上げに関して忍耐強くいることができる」などと述べて、利上げについては慎重な姿勢を示しました。
FOMC後は買いが優勢となり、ダウは5日続伸、ナスは8日続伸、S&P500は5日続伸して3指数とも過去最高値を更新しました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2021年11月4日)の記事に載せています。

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  36,157.58(+104.95)
NASDAQ  15,811.58(+161.98)
・ダウは寄り付き後にFOMCを控えた警戒感から下落しましたが、ADPが好結果だったことや10月ISM非製造業景況指数が過去最高値だったことで下げ止まり、FOMCでは予想通り政策金利を据え置き、テーパリングの開始を決定しましたが、早期の利上げを示唆しなかったため急速に上昇して$104高で引けました。
ナスは寄り付きはマイナスでしたが、すぐに小幅高水準での推移となり、FOMC後は一段と上昇して1.04%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは文化の日で休場。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は113.80-95で上下していましたが、20:30から一段下げて21:00には113.72まで下落しました。
21:15のADPが予想を上回る好結果だったことで上昇に転じ、23:00の10月ISM非製造業景況指数が過去最高値だったことで更に上昇して23:30には114.15まで上昇しました。
その後114.00を挟んだ小動きが続き、03:00のFOMC声明発表の時は113.95でした。
発表直後に113.95から113.77まで下落しましたがすぐに反転して03:30には114.21まで上昇しました。
03:30からのパウエルFRB議長会見後は114.00近辺での小動きが続き、114.01でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・ADPと10月ISM非製造業景況指数が好結果だったことで売りが先行し、FOMCがテーパリング開始の決定を受けて一段と売られて利回りは上昇し、1.607%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足