東京市場ザラバ~NY株安からの日銀金融点検を受けて424円安~(2021年3月19日)

 

2021年3月19日

・昨日のNY株は・ダウは午前中は経済活動の再開期待から連日で史上最高値を更新したもの、昨日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で原油在庫が4週連続の在庫積み増し、石油製品在庫も予想外の積み増しとなったことをきっかけに64ドル台から58ドル台に大幅下落したことや米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観債券売りが強まり長期金利は昨年1月以来の水準の一時1.75%まで上昇したことでナスダックが値幅を伴った下落となり、午後になると急速に値を崩して、$153安で引けました。
またナスは3.02%の大幅下落となりました。

・本日の日経は前日終値30,216.75よりも312.18円安い29,904.57で寄り付き、直後から上げ出して9時半に30,047まで戻しましたが、そこからは上値が重く30,000-040で小動きが続いた後、10時過ぎから一段下げて29,940-30,000での揉み合いが前場いっぱい続きました。
日銀金融政策決定会合の結果が後場に入った12:39に発表され、政策金利は現状維持の0.1%のマイナス金利を維持、また昨日の報道通りの長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%に拡大、ETF買い入れ目標6兆円削除(上限12兆円は維持)との内容で、発表直後に29,940から30,040まで急伸しました。
しかし昨年12月の日銀決定会合で予告していた金融政策点検で上場投資信託(ETF)購入がTOPIX型のみに変更との内容を受けて、すぐに反転して13時過ぎには595円安の29,621まで急落しました。
その後リバって13時半に29,897まで戻りましたが、14時から再び下げ出して29,729まで下落し、29,792.05(-424.70)▼1.41%で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:39 現状維持

★日銀金融政策点検の全文を、日銀金融政策点検の全文(2021年3月19日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

日経先物
・29,750で寄り付き、8:55に29,690まで下げましたが、9:00から急伸して9:05には29,870まで上昇しました。
そこからしばらく29,820-870での揉み合いが続いた後、10:10から下げ出して11:55に29,730まで下落し、29,730-770で小動きとなり、日銀金融政策決定会合の結果発表を待っていました。
後場が始まり12:39に発表があり、昨日の報道通りの長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%に拡大、ETF買い入れ目標6兆円削除(上限12兆円は維持)との内容で、発表直後に29,770から29,880まで急伸しましたが、金融政策点検でETF購入がTOPIX型のみに変更との内容を受けてすぐに反転して早いペースで下げ出して13:05には29,450まで急落しました。
その後リバって13:20に29,720まで戻しましたが、14:00から再び売られ出して15:05に29,510まで下落し、29,490(-570)▼1.90%で引けました。
現物は29,792.05(-424.70)▼1.41%でした。

東証一部売買代金:44,456億円、東証一部売買高:21.01億株
東証一部騰落数 値上がり1,491銘柄、値下がり623銘柄、変わらず81銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,249.53よりも16.22ポイント安い1,233.31で寄り付き、9:15に1,238まで小幅に戻した後はジリ下げとなり10:30には1,225まで下落しました。
そこからは1,227-32で小動きが前場いっぱい続き、後場になると1,230近辺でのこう着がひたすら続いて、1,230.04(-19.49)▼1.56%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は米長期金利の上昇に伴って16:40に109.30まで上昇した後は108.95-25で上下していましたが、NYタイムに入ると原油先物価格が大幅下落したことやNY株式市場が後場に軟調になったことで円買いが強まり04:40には108.82まで下落し、108.89でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとしばらく108.85-95で小動きの後、9:00から上げ出して10:00には109.10まで上昇しました。
そこからは逆にジリ下げとなり、12:30には108.92まで下落して、日銀金融政策決定会合の結果発表の時は108.96でした。
政策金利は現状維持の0.1%のマイナス金利を維持、また昨日の報道通りの長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%に拡大、ETF買い入れ目標6兆円削除(上限12兆円は維持)との内容で、発表直後に108.96から109.12まで急伸しました。
しかし昨年12月の日銀決定会合で予告していた金融政策点検で「下限を一時的に下回る場合に厳格に対応せず」を受けて、すぐに反転すると上昇分を打ち消して更に円買いの流れが強まり14:00には108.83まで下落し、108.88で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,463.06よりも39.19ポイント安い3,423.87で寄り付き、前場はマイナス0.7-1.1%で推移していましたが、後場になると下げ幅を広げてマイナス1.5-2.1%での推移となり、3,404.66(-58.40)▼1.69%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  32,862.30(-153.07)
NASDAQ  13,116.17(-409.03)
・ダウは午前中は経済活動の再開期待から連日で史上最高値を更新したもの、昨日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で原油在庫が4週連続の在庫積み増し、石油製品在庫も予想外の積み増しとなったことをきっかけに64ドル台から58ドル台に大幅下落したことや米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観債券売りが強まり長期金利は昨年1月以来の水準の一時1.75%まで上昇したことでナスダックが値幅を伴った下落となり、午後になると急速に値を崩して、$153安で引けました。
またナスは3.02%の大幅下落となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足