東京市場ザラバ~クリスマスなのに米国の大混乱を受けて1,010円の暴落~(2018年12月25日)

 

2018年12月25日

・昨日のNY株は12/22に米連邦政府の暫定予算が失効して一部の政府機関が閉鎖状態になったことやブルームバーグ通信はトランプ大統領がFRB議長の解任を検討していると報じたこと、またトランプ米大統領がツイッターで「経済が抱える唯一の問題がFRB」「FRBは市場感覚がない。貿易戦争や強いドル、壁を巡る政府機関閉鎖について理解していない」と発言したことやムニューシン米財務長官が金融大手首脳と電話会談し流動性などに問題がないことを確認したことがかえって金融市場が混乱するとのリスクを意識させて緊張と不安を高め、ダウは$653安、ナスは2.21%安で連日の暴落となりました。

・本日の日経は先週金曜日終値20,166.19よりも380.76円安い19,785.43で寄り付き、またトランプ大統領に近い人物は大統領がムニューシン財務長官の解任をすでに検討したと述べたほか、別の関係者は財務長官の任期は市場がどれほど下げ続けるか次第で決まる可能性があるとの考えを示したとの報道も伝わったことで、直後から急落して840円安の19,326まで下落しました。
そこからリバって9時半に19,450まで戻しましたが、今度はジリ下げが続いて前引けは1,019円安の19,147まで下落し、後場に入ると13時に1,033円安の19,133まで下落しました。
その後は19,130-270での揉み合いが続いていましたが、引け前10分前から再度下げ出して本日安値となる1,049円安の19,117まで下落し、19,155.74(-1,010.45)▼5.01%で引けました。

 

 

日経先物
先週金曜日終値19,790よりも490円安い19,300で寄り付き、9:00に19,440まで上昇して19,260-400で上下していました。
しかし10:00から下げ出して12:00には1,050円安の19,000まで下げ続けました。
その後は21,060-210での揉み合いがひたすら続いていましたが、14:50から再度下げ出して15:10に19,000まで下落し、18,970(-1,080)▼5.39%で引けました。
現物は19,155.74(-1,010.45)▼5.01%でした。
また日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)を対象とした先物取引とオプション取引について「緊急取引証拠金」が発動されました。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値811.07よりも16.47ポイント安い794.60で寄り付き、直後に急落して9:15に749まで下落しました。
そこからはリバって9:45に777まで戻しましたが、再び売られて10:35に755まで下落し、後場になると761-768での小動きがひたすら続いて 757.02(-54.05)▼6.66%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円はNY株の暴落に加えて12/21に米通商代表部(USTR)が日本との新たな貿易協定交渉に関する「交渉目的」の概要を公表し、物品の関税引き下げ・撤廃だけでなく、自国に有利な通貨安誘導防止、通関手続き緩和など非関税障壁分野も含めた計22項目を交渉対象の候補としたことでリスク回避の円買いが強まり16:00の111.09から23:50には110.26まで大幅に下落し、110.43でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると下げ出して9:50に110.03まで下落し、その後は110.05-30での揉み合いが続き、14:50から一段安となって110円を割り込んで109.97まで下落し、110.00で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,527.01よりも23.06ポイント安い2,503.95で寄り付き、前場は下げが続いてマイナス2.5%まで下落し、後場になるとリバってマイナス0.5%まで戻し、2,504.82(-22.19)▼0.88%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  21,792.20(-653.17)
NASDAQ  6,192.92(-140.08)
・昨日のNY株は12/22に米連邦政府の暫定予算が失効して一部の政府機関が閉鎖状態になったことやブルームバーグ通信はトランプ大統領がFRB議長の解任を検討していると報じたこと、またトランプ米大統領がツイッターで「経済が抱える唯一の問題がFRB」「FRBは市場感覚がない。貿易戦争や強いドル、壁を巡る政府機関閉鎖について理解していない」と発言したことやムニューシン米財務長官が金融大手首脳と電話会談し流動性などに問題がないことを確認したことがかえって金融市場が混乱するとのリスクを意識させて緊張と不安を高め、ダウは$653安、ナスは2.21%安で連日の暴落となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足