東京市場ザラバ~米国の自動車輸入関税アップ報道に反応して252円安~(2018年5月24日)

 

2018年5月24日

・昨日のNY株は午前は米中貿易摩擦解消に向けた閣僚級協議の不透明感から売られてマイナス圏で推移していましたが、03:00のFOMC議事要旨で、一部の参加者が「インフレ率が2%を一時的に上回っても『2%前後』とする物価目標に矛盾しない」との内容からFRBは利上げペースを緩やかにとどめるとの安心感から急速に買われてプラス圏に浮上し、ダウは$52高、ナスは0.64%高で引けました。

・本日の日経は5/23にウォール・ストリート・ジャーナルがトランプ米政権が国家安全保障上の理由で輸入自動車に現在2.5%の関税をかけているが、新たな計画では最大25%の関税を課す可能性があるとの報道を受けて自動車セクターを中心に売りが強まったことや、「北朝鮮はペンス米副大統領が『北朝鮮は最終的にリビアのようになる』と発言したことを非難した」「北朝鮮の外務省高官が米朝首脳会談の再考を北朝鮮指導部に提言する予定」との報道でドル円が急落したことで252円の大幅安となりました。
前日終値22,689.74よりも68.45円安い22,621.29で寄り付き、直後に下げて22,500-580での揉み合いが続いていました。
しかし10時半前から一段安となって300円安の22,389まで急落し、22,400近辺での揉み合いが続きました。
14時半に323円安の22,366まで下落してからは引けにかけて小幅リバって22,437.01(-252.73)で引けました。

 

 

日経先物
22,630で寄り付き、直後に22,640まで上げた後9:00から一段安となって9:35には22,510まで下落しました。
そこからは22,550近辺での揉み合いが続いていましたが、10:10から再び下げ出して10:40には22,390まで下落しました。
その後ジリジリと戻して12:00に22,470まで上げましたが、そこから再度下げ出して12:45には350円安の22,370まで下落してからは22,400近辺での小動きが続き、14:30から小幅リバって22,410(-310)▼1.36%で引けました。
現物は22,437.01(-252.73)▼1.11%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,170.74よりも2.22ポイント安い1,168.52で寄り付き、前場は1,162-72での小動きが続きました。
後場になると1,163-68での小動きとなって、1,166.77(-3.97)▼0.34%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は東京時間からの円買いの流れを引き継いで16:00の110.32から18:50には109.55まで急速に下落しました。
その後は反転してジリジリと戻して03:00には110.32まで上昇し、03:00のFOMC議事要旨で「大半のメンバーが速やかに次の利上げを行うことが適切と指摘」「緩やかなインフレの行き過ぎは有用と認識」との内容で利上げペースが上がらないとの見方から米長期金利が低下し、ドル円もジリ下げとなって110.06でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとしばらく110.00近辺で小動きでしたが、「北朝鮮はペンス米副大統領が『北朝鮮は最終的にリビアのようになる』と発言したことを非難した」「北朝鮮の外務省高官が米朝首脳会談の再考を北朝鮮指導部に提言する予定」との報道で8:40から下げ出して、更に日経の下落も加わり14:20の109.32まで下落基調が続き、109.46で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,168.96よりも1.02ポイント安い3,167.94で寄り付き、前場は前日終値を挟んで小動きでしたが、午後になるとジリジリとした下げが続いて、3,154.65(-14.31)▼0.45%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    24,886.81(+52.40)
NASDAQ     7,425.96(+47.50)
・昨日のNY株は午前は米中貿易摩擦解消に向けた閣僚級協議の不透明感から売られてマイナス圏で推移していましたが、03:00のFOMC議事要旨で、一部の参加者が「インフレ率が2%を一時的に上回っても『2%前後』とする物価目標に矛盾しない」との内容からFRBは利上げペースを緩やかにとどめるとの安心感から急速に買われてプラス圏に浮上し、ダウは$52高、ナスは0.64%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足