東京市場ザラバ~米中貿易戦争懸念でダウ$572安、日経は110円高~(2018年4月9日)

 

2018年4月9日

・先週金曜日のNY株はトランプ大統領が中国からの輸入品に1000億ドル規模の新たな追加関税を検討すると表明したことに対抗して中国商務省が「1000億ドルの課税リストが発表されれば、直ちに強力な反撃に出る」と発表したことで米中貿易戦争への不安の高まりから終日下げ幅を広げる展開となりダウは一時760ドル超下落して$572安で引け、ナスも2.28%もの大幅安となりました。
また3月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.5万人増に対して結果10.3万人増、失業率は予想4.0%に対して結果4.1%、平均時給は予想・結果共に+0.3%でしたが、反応は限定的でした。

・本日の日経は先週金曜日終値21,567.52よりも33.19円安い21,534.33で寄り付き、前場は先週末終値を挟んだ21,510-610で方向感なく上下していました。
しかし昼休み中に日経先物が上昇したため後場は21,649で寄り付いた後に急伸して21,706まで上昇しました。 その後は21,700近辺での小動きが続き、14時半前には21,737まで上昇し、14時半からは21,670-710で早い動きの上下となり、21,678.26(+110.74)で引けました。

 

★先週金曜日の雇用統計の動きは、米雇用統計発表後のNY市場の動き(2018年4月7日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

日経先物
21,520で寄り付き、9:15に21,600まで上昇しましたがそこからは押し戻されて21,510まで下落しました。
その後再び上げ出して9:50に21,620まで上昇した後は21,540-590での小動きとなりました。
11:55から再度上げ出してプラテンし、21,700近辺で揉み合った後14:05には21,740まで上昇しました。
しかし14:25に21,680まで下げた後は21,660-720で動きの速い上下となり、21,730(+90)△0.42%で引けました。
現物は21,678.26(+110.74)△0.51%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値1,178.82よりも6.27ポイント安い1,172.55で寄り付き、直後から下げ出して9:50には1,165まで下落しましたが、そこから反転すると上昇基調が続き、11:00にプラテンして12:35には1,184まで上昇しました。
その後は1,183近辺でのこう着がひたすら続いて、1,182.78(+3.96)△0.34%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は107.30-45で推移し、21:30の雇用統計の時は107.40でした。
発表直後に107.12まで急落し、その後も米10年債利回りの低下を受けて00:00には106.94まで下落しました。
NY株が米中貿易戦争への懸念の高まりからダウは一時760ドル超の下落となったためドル円もリスク回避の円買いで04:00には106.77まで下落し、106.94でNYクローズとなりました。
またパウエルFRB議長が「さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善」と発言しましたが大きな反応はありませんでした。
・東京時間7時は106.90で始まり、7:10に107.04まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて8:00には106.80まで下落しました。
その後は106.85-107.05での小動きが続き、106.98で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
清明節で休場前の先週水曜日終値3,131.11よりも5.67ポイント安い3,125.44で寄り付き、マイナス0.7%まで下落しましたが、後場になるとプラス圏での堅調な推移が続き、3,138.29(+7.16)△0.23%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    23,932.76(-572.46)
NASDAQ     6,915.11(-161.44)
・先週金曜日のNY株はトランプ大統領が中国からの輸入品に1000億ドル規模の新たな追加関税を検討すると表明したことに対抗して中国商務省が「1000億ドルの課税リストが発表されれば、直ちに強力な反撃に出る」と発表したことで米中貿易戦争への不安の高まりから終日下げ幅を広げる展開となりダウは一時760ドル超下落して$572安で引け、ナスも2.28%もの大幅安となりました。
また3月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.5万人増に対して結果10.3万人増、失業率は予想4.0%に対して結果4.1%、平均時給は予想・結果共に+0.3%でしたが、反応は限定的でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足