東京市場ザラバ~FOMC通過後は上値重し~(2017年12月14日)

 

2017年12月14日

・昨日のNY株は朝方発表された11月CPIのコア指数が予想を下回ったため金利先高感が後退して幅広いセクターが買われて堅調な展開が続きました。
FOMCは市場予想通りの結果で波乱なく通過し、米上下両院の共和党が一本化した税制改革法案で合意したとの報道もあって引けまで堅調に推移し、ダウは$80高、ナスは0.20%高となりました。

・本日の日経は前日終値22,758.07よりも58.77円安い22,699.30で寄り付き、直後にプラテンして9時半には22,786まで上昇しましたが、そこからはジリ下げとなって再びマイテンして22,720近辺での小動きが前場は続きました。
後場に入って13時過ぎに一段安となって22,660近辺での揉み合いが続き、14時半前には22,638まで下落し、その後はジリジリと戻して下げ幅を縮めて22,694.45(-63.62)で引けました。

 

★本日早朝のFOMC声明とイエレンFRB議長記者会見は、
FOMC声明全文(2017年12月14日)
イエレンFRB議長記者会見(2017年12月14日)
に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 今回は、来年2018年2月に1期4年の任期を終えて退任してパウエル次期議長へ引き継ぐイエレンFRB議長として最後の会見でした。
またパウエル次期議長が就任した時点で、2024年まで任期が残っていた理事ポストも退任すると表明しています。

 

 

日経先物
22,680で寄り付き、直後に22,640まで下げましたが、9:00に急伸してプラテンして9:20には22,750まで上昇しました。
しかし9:50から下げ出して再びマイテンして10:55には22,680まで下落しました。
その後は前日終値を挟んだ22,670-730で小動きが続いていましたが、13:15から一段安となって22,610まで下落し、22,630近辺で揉み合いが続く中14:20には22,600まで下落しました。
その後引けにかけては小幅戻して22,630(-70)▼0.31%で引けました。
現物は22,694.45(-63.62)▼0.28%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,187.65よりも0.62ポイント安い1,187.03で寄り付き、9:10にプラテンしてからは上昇基調となって12:35には1,195まで上昇しました。
その後一旦押して1,189-92で小動きが続いた後、14:20から再び上げ出して1,196.92(+9.27)△0.78%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はFOMCを控えて113.30-45で小動きでしたが、22:30の11月CPIでコア指数が前月比・前年比共に予想を下回る結果だったため急落して22:40には112.95まで下落しました。
そこからは113.00-25での上下が続き、04:00のFOMCの時は112.84でした。
結果は予想通りFF金利の誘導目標を現行の1.00-1.25%の範囲から1.25-1.50%に引き上げで、同時に公表された経済・金利見通しでは2018年末のFF金利見通し(中央値)は2.125%で据え置き、来年の利上げ想定回数の中央値も「3回」に据え置かれました。
発表直後に112.64-113.14で振った後、ドル売りの流れとなり05:00には112.45まで下落し、112.52でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリジリと上げ出して8:50には112.79まで上昇しましたが、そこからは逆にジリ下げとなり13:10には112.55まで下落しました。
その後は112.60近辺でのこう着が続いて112.57で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,303.04よりも0.11ポイント安い3,302.93で寄り付き、すぐにマイテンしてからはマイナス0.2-0.6%での動きが続いて、3,292.44(-10.60)▼0.32%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    24,585.43(+80.63)
NASDAQ     6,875.80(+13.48)
・昨日のNY株は朝方発表された11月CPIのコア指数が予想を下回ったため金利先高感が後退して幅広いセクターが買われて堅調な展開が続きました。
FOMCは市場予想通りの結果で波乱なく通過し、米上下両院の共和党が一本化した税制改革法案で合意したとの報道もあって引けまで堅調に推移し、ダウは$80高、ナスは0.20%高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足