東京市場ザラバ~トランプ会見で日本を名指し批判で大幅下落~(2017年1月12日)

2017年1月12日

・昨日のダウは朝方はトランプ次期米大統領記者会見への期待から上昇しましたが、会見で大統領選挙中と同様のメキシコ国境への壁建設など過激な発言や、期待されていたインフラ投資や減税への言及がなかったため急速に下落してマイテンしました。
しかし原油価格の上昇でエネルギーセクターが買われたことで再び上昇してからは堅調な展開となり$98高で引けました。

トランプ次期大統領会見では、貿易関係について、「米国はもはや良い取引をできていない。貿易協定は大惨事だ。われわれは毎年、中国、日本、メキシコ、全ての国との間で巨額の貿易赤字を負っている」「ロシア、中国、メキシコ、日本は米国を尊敬するようになる」と発言し、メキシコ・中国・ロシアと並んで日本を名指しで批判したことに対して意外感をもった驚きの報道が朝から国内でされていました。

・本日の日経は前日終値19,364.67よりも64.48円安い19,300.19で寄り付き、直後からドル円と共に急速な下げとなって9時半には19,095まで下落し、その後19,218までリバったものの売り圧力が強いために押し返されて13時半前には前日比295円安の19,069まで下落しました。
その後は再びリバとなりましたが、引けにかけては押し戻されて19,134.70(-229.97)で引けました。
またドル円はトランプ会見直前(1/12 01:20)の116.86から本日早朝03:10には114.22まで264pipsもの大幅下落して115.40でNYクローズとなり、東京時間は円買い圧力が強く下げ基調が続いて15時は114.40でした。

 

 

日経先物
19,270で寄り付き、19,220-270で揉み合った後9:05に19,260から19,200まで急落してからは売り圧力が高まり9:30には19,080まで更に急落しました。
そこからはリバとなって10:50には19,210まで上昇し、19,150-190での揉み合いが続きました。
しかし後場に入った12:30から再び下げ出して13:00には前場安値を下回る19,050まで下落して寄り値の19,270からは220円の下げ幅となりました。
その後は再度リバとなり14:15には19,190まで上昇しましたが、引けにかけては押し戻されて19,110(-240)▼1.24%の大幅安で引けました。
現物は19,134.70(-229.97)▼1.19%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値975.39よりも1.84ポイント安い973.55で寄り付き、直後から下げとなって9:30には961まで下落しましたが、そこからは戻して10:25にはプラテンして前日終値近辺でこう着となりました。
しかし11:05から再び下げ出して13:10には958まで下落し、その後は960-965での小動きとなって、962.58(-12.81)▼1.31%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は17:30に115.81まで下げた後は上げ出して19:40には116.44まで上昇し、116.10-40で上下していました。
トランプ次期米大統領の記者会見を目前にした23:50からドル買いが強まって00:10には116.85まで上昇して116.60-85で揉み合っていました。
しかし会見中に具体的な経済対策への言及がなかったため失望売りで01:20に116.86から01:50には115.69まで急落し、115.70-116.50で大きく上下に振る動きが続き、02:30から再び下げ出すとストップロスを巻き込んで03:10には114.22まで急落しました。
その後は急速な戻りとなって05:10には115.62まで上昇し、115.40でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると115.20-50で上下していましたが、8:30から下げ出して9:10には115円を割り込んで114.86まで下落し、115.00-20での揉み合いとなりました。
しかし11:10に115.00から114.72まで急落すると下げ基調となって12:50には114.37まで下落しました。
その後は再度リバって14:25に114.76まで戻しましたが、そこからは再度押し込まれて114.40で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,136.75よりも3.15ポイント安い3,133.60で寄り付き、前場は前日終値を挟んだ小動きでしたが、後場になると下げとなって、3,119.29(-17.46)▼0.56%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  19,954.28(+98.75)
NASDAQ  5,563.65(+11.83)
・昨日のダウは朝方はトランプ次期米大統領記者会見への期待から上昇しましたが、会見で大統領選挙中と同様のメキシコ国境への壁建設など過激な発言や、期待されていたインフラ投資や減税への言及がなかったため急速に下落してマイテンしました。
しかし原油価格の上昇でエネルギーセクターが買われたことで再び上昇してからは堅調な展開となり$98高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 欧州時間は2.370-395%で上下していましたが、トランプ会見後から急速に下げ出して03:00には2.332%まで低下しました。
しかしそこからは反転して04:30には2.372%まで上昇して3時からの低下分を戻し、2.370%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足