東京市場ザラバ~イタリア国民投票否決で波乱~(2016年12月5日)

2016年12月5日

・先週金曜日のNY株は11月雇用統計で非農業部門雇用者数が17.8万人増と予想の18.0万人より若干悪化し、失業率は予想4.9%から4.6%へ大幅改善しましたが、週末のイタリア国民投票を控えていたことで利益確定の売りでダウは終日小幅安水準で推移し、ナスは朝方は高かったものの上げ幅を縮めて小幅高で引けました。

・日曜日(12/4)に行われたオーストリア大統領選はリベラル系・緑の党のファン・デア・ベレン元党首が極右・自由党のホーファー候補に勝利して危惧されていた極右大統領の誕生にはなりませんでした。
また早朝にニュージーランドのキー首相が辞任しました。

・本日の早朝に注目の憲法改正の是非を問うイタリア国民投票は否決が優勢との報道でドル円が急落し、ユーロが大幅に売られ、その後レンツィ・イタリア首相は敗北宣言と辞意の表明をしたため、本日の日経は先週金曜日終値18,426.08よりも76.16円安い18,349.92で寄り付いた後は上値の重い展開が続き、後場になると一段安となって18,274.99(-151.09)で引けました。

 

★雇用統計後の動きは、米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年12月3日)の記事に詳しく書いています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

日経先物
18,300で寄り付き、18,290-380で上下に振る動きの後は10:00からは18,300-350での小動きが続いていましたが、後場開始後の12:35から急速に下げ出して12:45には18,220まで下落しました。
その後は欧州・NYタイムでの動向が気になるからか18,230-290での方向感のない小動きが続いて、18,260(-70)▼0.38%で引けとなりました。
現物は18,274.99(-151.09)▼0.82%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値907.02よりも3.00ポイント高い904.02で寄り付き、9:15にはプラテンして909.30まで上昇した後は903-906での小動きとなりました。
後場になると日経が下落したことで12:45には901.91まで下落し、その後は903近辺でのこう着となって、902.76(-4.26)▼0.47%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は113.60-114.15で上下して22:30の雇用統計の時は113.95でした。
発表直後に113.95から113.46まで急落しましたが、すぐに切り返して22:50には114.19まで上昇しました。
しかしそこからは急速に下げて00:10には113.29まで下落し、113.50-95での上下となり、113.55でNYクローズとなりました。
・東京時間7時はイタリア国民投票で否決が優勢との報道で28pips下窓を明けた113.27で始まり、直後から急落して7:05には112.84まで下落し、そこからは112.90-113.50での荒い値動きが続きました。
しかし8:45からは一段上昇して113.55-85での上下となりましたが、12:35から再び下げ出して12:40には113.33まで下落しました。
その後は小幅戻して113.50-60での小動きが続いて、113.45で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足

 

左:ドル円-日足

 

ユーロ・ドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤はジリ下げとなって16:00の1.0679から22:00には1.0629まで下落し、22:30は1.0639でした。
発表直後に1.0639から1.0671まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて22:50には1.0625まで下落しました。
しかしその後は上昇基調となって01:10には1.0680まで上昇し、1.0671でNYクローズとなりました。

・東京時間7時は先週末終値とほぼ変わらない1.0664で始まりましたが、イタリア国民投票で否決が優勢との報道で直後に1.0589まで急落して更に下げが続き、8:20にはレンツィ・イタリア首相は敗北宣言と辞意の表明で1.0503まで下落しました。
そこからはリバって9:10には1.0594まで上昇しましたが、買いは続かず再びジリ下げとなって12:20には1.0537まで下落しました。
その後はこれから本格化する欧州勢参入を控えて1.0535-70での小動きとなり、1.0566で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足

 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値3,243.84よりも40.06ポイント安い3,203.78で寄り付いた後はマイナス1.5%前後の水準で終日小動きが続いて、3,204.71(-39.13)▼1.21%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  19,170.42(-21.51)
NASDAQ  5,255.65(+4.55)
・先週金曜日のNY株は11月雇用統計で非農業部門雇用者数が17.8万人増と予想の18.0万人より若干悪化し、失業率は予想4.9%から4.6%へ大幅改善しましたが、週末のイタリア国民投票を控えていたことで利益確定の売りでダウは終日小幅安水準で推移し、ナスは朝方は高かったものの上げ幅を縮めて小幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足