日銀黒田総裁会見要旨(2014年4月8日)

2014年4月8日

本日行われた日銀金融政策決定会合後の、黒田日銀総裁会見要旨です。(時事通信より転載)

  【消費税増税の影響】
成長率の一時的な振れをもたらすが、前向きの循環メカニズムは途切れない。4~6月は個人消費を中心に落ち込むが、夏場以降は雇用・所得環境の改善に支えられて反動の影響は次第に減衰していく。潜在成長率を上回る成長軌道に復帰していく。 

【日銀短観】
先行き(の景況感)は慎重化しているが、まだレベルが高い。あまり心配する必要はない。企業の物価見通しは、市場関係者よりある程度高い見通しで非常に興味深い。 

【物価目標】
最近のベースアップを含む賃上げは物価上昇率を少しずつ押し上げる要因だ。目標達成に従来同様、確信を持っている。需給ギャップは、失業率や短観のさまざまなデータからみると、ほとんどゼロに近くなってきている。 

【追加緩和】
現時点では考えていない。上下双方向のリスクを常に点検し、必要があればちゅうちょなく調整を行う。早々に(量的・質的緩和の)出口を議論することも全くない。 

【ウクライナ情勢】
地政学的リスクが金融・資本市場を通じて、あるいは貿易投資面でどういった影響を及ぼすかについて十分留意していく必要がある。

★本日11:50の政策金利発表後の動きを、東京市場ザラバ~日銀金融政策発表後の動き~(2014年4月8日)の記事に詳しく書いています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

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