2023年12月14日
・昨日のダウはFOMCでFFレートの誘導目標は3会合連続で据え置きでしたが、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げ予想のハト派な内容でパウエルFRB議長会見でもタカ派色を見せなかったことから来年の利下げ観測が高まり、長期金利が低下して株買いが強まり、ダウは$512高で過去最高値を更新、ナスも1.38%の大幅高で引けました。
・FOMCでFFレートの誘導目標は3会合連続の5.25-5.50%で据え置きでしたが、ドット・チャートで2024年末時点の中央値を5.125%(5.00-5.25%)から4.625%(4.50-4.75%)に下方修正し、来年3回の利下げを想定していることが示唆されたことや、パウエルFRB議長会見で「インフレは緩和したものの、依然として高すぎる」「FOMCは適切であれば追加引き締めの用意」としながらも、「きょうの会合で利下げのタイミングを協議した」「FOMCは現状維持が長すぎる場合のリスクを認識」などとハト派的な内容だったため、急速に米長期金利が低下してドルが売られました。
・本日の日経は前日終値32,926.35よりも105.95円高い33,032.30で寄り付き、直後に194円高の33,120まで上昇した後、急速に下げ出して9時半過ぎには217円安の32,709まで下落しました。
そこからは32,700-810で揉み合っていましたが、後場に入るとドル円と共に一段安となって12:45には411円安の32,515まで下落しました。
その後は32,590-740で上下して、32,686.25(-240.10)▼0.73%で引けました。
FOMCの結果
5.25-5.50%で据え置き
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年12月14日)の記事に載せています。
日経先物
・32,900で寄り付き、9:00に33,090まで上昇しましたが、急速に下げ出して9:35には32,620まで下落しました。
そこからは32,640-720で揉み合っていましたが、後場が始まると同時にドル円と共に売られて12:45には32,420まで下落しました。
その後は32,500-620での揉み合いが続いて、32,520(-310)▼0.94%で引けました。
現物は32,686.25(-240.10)▼0.73%でした。
東証プライム売買代金:44,634億円、東証プライム売買高:18.96億株
東証プライム騰落数 値上がり404銘柄、値下がり1,221銘柄、変わらず36銘柄
東証グロース市場250指数
・前日終値664.97よりも9.41ポイント高い674.38で寄り付き、直後に679まで上昇しましたが、日経が下げ出すと共に下げ出して10時半前にはマイナス圏の663まで下落しました。
そこからは前日終値を挟んだ揉み合いが続き、後場になると一段安となって13:40には659まで下落し、662.01(-2.96)▼0.45%で引けました。
左:東証グロース市場250指数-5分足 右:東証グロース市場250指数-日足
ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間は145.00-50で推移し、NYタイムに入ると145.00-50で推移し、04:00のFOMCの時は145.06でした。
発表直後にドル売りで145.06から143.73まで急落し、パウエルFRB議長会見でハト派的な内容だったため更にドル売りが加速し、05:10には142.63まで下落し、142.93でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると円買いが強まり7:45に142.03まで下落した後、反転して9:00に142.91まで上昇しました。
しかし再び円買いと時間外の米10年債利回りが3.98%台まで低下したことでドル売りも加わり12:40には140.91まで下落しました。
その後は141.35-90で上下して、141.41で15時となりました。
日本国債(チャートは15:00時点)
・FOMCを受けて債券が買われて利回りは低下しましたが、20年物国債入札は「不調」との受け止められて需給の緩みを警戒した売りが出て金利は低下幅を縮め、146.01で15時となりました。
上海総合指数
・前日終値2,968.76よりも10.93ポイント高い2,979.69で寄り付き、午前はプラス圏で推移していましたが、後場になるとマイテンして2,958.99(-9.78)▼0.33%で引けました。
昨日のNY株式市場
NY DOW 37,090.24(+512.30)
NASDAQ 14,733.96(+200.57)
・昨日のダウはFOMCでFFレートの誘導目標は3会合連続で据え置きでしたが、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げ予想のハト派な内容でパウエルFRB議長会見でもタカ派色を見せなかったことから来年の利下げ観測が高まり、長期金利が低下して株買いが強まり、ダウは$512高で過去最高値を更新、ナスも1.38%の大幅高で引けました。
米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC声明やパウエルFRB議長会見でハト派的な内容だったため債券買いが膨らんで利回りは大幅に低下して4.020%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足