米雇用統計発表後のNY市場の動き(2022年6月4日)

2022年6月4日

 5月雇用統計は非農業雇用者数が予想の32.5万人増を上回る39.0万人増、失業率は予想の3.5%から悪化した3.6%、平均時給は前月比は予想を下回り、前年同月比は予想と一致する結果でした。
市場は非農業雇用者数の上昇に反応してドル買い、米長期金利上昇となり、NY株は売られました。

・NY株は5月雇用統計で雇用者数の増加幅が予想を上回ったため金融引き締めへの警戒から米長期金利が上昇したことでハイテク株が売られ、また原油先物が3ヶ月ぶりに120ドル台に上昇したことで米景気や消費を冷やすとの懸念も売りを誘い、ダウは$348安、ナスは2.47%安で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に27,680から27,720まで上昇しましたが、そこからは再びジリ下げとなって00:25には27,560まで下落し、その後小幅戻して02:00に27,660まで上昇しましたが、再び押し戻されて27,570(-220)▼0.79%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に130.11から130.54まで上昇し、そこからしばらく130.50近辺で揉み合い、23:50から再び上げ出して01:00には130.98まで上昇しました。
その後は130.80近辺での小動きが続いて130.80でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは5月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回るとFRBが金融引き締めを積極的に進めるとの観測が強まったことで債券が売られて利回りは上昇し、22:00には2.981%まで上昇し、2.941%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 5月非農業部門雇用者数 予想:+32.5万人 結果:+39.0万人 (前回:+42.8万人 修正値:+43.6万人)
21:30 5月失業率 予想:3.5% 結果:3.6% (前回:3.6%)
21:30 5月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.3% (前回:+0.3%)
21:30 5月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.2% 結果:+5.2% (前回:+5.5%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   32,899.70(-348.58)
NASDAQ   12,012.73(-304.16)
・昨日のNY株は5月雇用統計で雇用者数の増加幅が予想を上回ったため金融引き締めへの警戒から米長期金利が上昇したことでハイテク株が売られ、また原油先物が3ヶ月ぶりに120ドル台に上昇したことで米景気や消費を冷やすとの懸念も売りを誘い、ダウは$348安、ナスは2.47%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,730で寄り付き、雇用統計に向けてジリ下げとなって21:30の雇用統計の時は27,680でした。
発表直後に27,680から27,720まで上昇しましたが、そこからは再びジリ下げとなって00:25には27,560まで下落しました。
その後小幅戻して02:00に27,660まで上昇しましたが、再び押し戻されて27,570(-220)▼0.79%で引けました。
CME日経225先物は27,575でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤はジリジリと上げて17:00の129.88から19;40に130.19まで上昇し、21:30の雇用統計の時は130.11でした。
発表直後に130.11から130.54まで上昇し、そこからしばらく130.50近辺で揉み合い、23:50から再び上げ出して01:00には130.98まで上昇しました。
その後は130.80近辺での小動きが続いて130.80でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・5月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回るとFRBが金融引き締めを積極的に進めるとの観測が強まったことで債券が売られて利回りは上昇し、22:00には2.981%まで上昇し、2.941%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足