米雇用統計発表後のNY市場の動き(2022年5月7日)

2022年5月7日

 4月雇用統計は非農業雇用者数が予想の39.1万人増を上回る42.8万人増でしたが、失業率は予想の3.5%から悪化した3.5%、平均時給は前月比は予想を下回り、前年同月比は予想と一致でまちまちの結果でした。

・NY株は米4月雇用統計の結果は強弱まちまちでしたが、米10年債利回りが2018年11月以来約3年半ぶりとなる3.14%台まで上昇したことでハイテク株を中心に売られ、ダウは一時523ドル安まで下落し、引けにかけて持ち直して$98安で引けました。
一方ナスの戻りは鈍く1.40%安で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に26,970から27,060まで上昇しましたが、すぐに反転して22:45には26,700まで下落しました。NYタイムに入ると02:00に27,010まで上昇しましが、その後は方向感なく26,750-930で上下し、26,800(-310)▼1.14%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に130.33から130.13まで下落しましたが、すぐに切り返して21:50には130.70まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて22:50に130.19まで下落し、NYタイムに入ると米10年債利回りが上昇してドルを支えていたため上昇基調となり04:20には130.63まで上昇し、130.55でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは4月雇用統計で労働市場の逼迫が続いていることが示されたことでFRBが金融引き締めを積極的に進めるとの観測が強まり、債券が売られて利回りは上昇し、一時2018年11月以来約3年半ぶりの3.144%前後まで上昇し、3.142%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 4月非農業部門雇用者数 予想:+39.1万人 結果:+42.8万人 (前回:+43.1万人 修正値:+42.8万人)
21:30 4月失業率 予想:3.5% 結果:3.6% (前回:3.6%)
21:30 4月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.3% (前回:+0.4% 修正値:+0.5%)
21:30 4月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.5% 結果:+5.5% (前回:+5.6%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   32,899.37(-98.60)
NASDAQ   12,144.66(-173.03)
・昨日のNY株は米4月雇用統計の結果は強弱まちまちでしたが、米10年債利回りが2018年11月以来約3年半ぶりとなる3.14%台まで上昇したことでハイテク株を中心に売られ、ダウは一時523ドル安まで下落し、引けにかけて持ち直して$98安で引けました。
一方ナスの戻りは鈍く1.40%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,000で寄り付き26,890-27,090で上下して21:30の雇用統計の時は26,970でした。発表直後に26,970から27,060まで上昇しましたが、すぐに反転して22:45には26,700まで下落しました。NYタイムに入ると02:00に27,010まで上昇しましが、その後は方向感なく26,750-930で上下し、26,800(-310)▼1.14%で引けました。
CME日経225先物は26,885でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は130.20-60で上下し、21:30の雇用統計の時は130.33でした。
発表直後に130.33から130.13まで下落しましたが、すぐに切り返して21:50には130.70まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて22:50に130.19まで下落し、NYタイムに入ると米10年債利回りが上昇してドルを支えていたため上昇基調となり04:20には130.63まで上昇し、130.55でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・4月雇用統計で労働市場の逼迫が続いていることが示されたことでFRBが金融引き締めを積極的に進めるとの観測が強まり、債券が売られて利回りは上昇し、一時2018年11月以来約3年半ぶりの3.144%前後まで上昇し、3.142%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足