米雇用統計発表後のNY市場の動き(2021年8月7日)

2021年8月7日

 7月雇用統計は非農業雇用者数が予想の87.0万人増を上回る94.3万人増、失業率も予想の5.7%より改善した5.4%、平均時給も前月比、前年同月比が共に予想を上回る好結果でした。

・ダウは7月米雇用統計の好結果となったことで米経済の回復が続いているとの見方から景気敏感株に買いが入って史上最高値を更新する$144高で引けましたが、ナスは米長期金利が上昇したことでハイテク株が売られたため0.40%安で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に27,820から27,920まで急伸し、NYタイムに入ると一段高となって22:30には27,950まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて27,830-880での上下が続き、27,870(+30)△0.11%で引けました。

・ドル円は雇用統計の好結果により109.80から110.04まで急伸し、更に米長期金利の上昇を受けたドル買いの流れとなり23:20には110.35まで上昇し、その後は110.20-30での小動きが続いて、110.22でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計の好結果を受けて、FRBによる早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が高まったことで米国債が売られて利回りは上昇し、21:30の1.257%から上昇が続いて1.305%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+87.0万人 結果:+94.3万人 (前回:+85.0万人 修正値:+93.8万人)
21:30 7月失業率 予想:5.7% 結果:5.4% (前回:5.9%)
21:30 7月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.4% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)
21:30 7月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.8% 結果:+4.0% (前回:+3.6% 修正値:+3.7%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    35,208.51(+144.26)
NASDAQ   14,835.76(-59.36)

・昨日のダウは7月米雇用統計の好結果となったことで米経済の回復が続いているとの見方から景気敏感株に買いが入って史上最高値を更新する$144高で引けました。
 一方、ナスは米長期金利が上昇したことでハイテク株が売られたため0.40%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,830で寄り付き、27,800-870での小動きが続き、21:30の雇用統計の時は27,820でした。
発表直後に27,820から27,920まで急伸し、NYタイムに入ると一段高となって22:30には27,950まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて27,830-880での上下が続き、27,870(+30)△0.11%で引けました。
CME日経225先物は27,875でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は109.70-85での小動きが続き、21:30の雇用統計の時は109.80でした。
好結果によって発表直後に109.80から110.04まで急伸し、更に米長期金利の上昇を受けたドル買いの流れとなり23:20には110.35まで上昇しました。
その後は110.20-30での小動きが続いて、110.22でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・米国債券市場は雇用統計の好結果を受けて、FRBによる早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が高まったことで米国債が売られて利回りは上昇し、21:30の1.257%から上昇が続いて1.305%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足