東京市場ザラバ~FOMCと日銀決定会合を乗り越えて83円高~(2019年10月31日)

 

2019年10月31日

・昨日のNY株はFOMC声明で「景気拡大の持続へ適切な行動をとる」との従来の表現を削除して様子見姿勢を強めることを示唆し、パウエルFRB議長が記者会見で「経済が想定内であれば、現行政策は適切」「現時点で利上げは考えていない」と発言し、更に「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言を受けて早期の利上げ転換がないとの安心感から一段高となりダウは$115高、ナスは0.33%高で引けました。

・本日の日経は前日終値22,843.12よりも66.98円高い22,910.10で寄り付き、9:40に22,988まで上昇しましたが、そこから押し戻されて11:10には22,875まで下落しました。
後場に入った12:32に日銀金融政策決定会合の結果発表があり、直後に22,881まで下落し、その後は動きが乏しくなり21,900-940での小動きがひたすら続いて、 で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:32 現状維持

 

 

日経先物
22,930で寄り付き、9:40に22,990まで上昇しましたが23,000を超えることはできずに押し戻されて11:10には22,870まで下落しました。
その後日銀金融政策決定会合の発表が昼休み中になかったためジリジリと戻して12:25に22,940まで上昇しました。
しかし12:32に発表された結果が現状維持だったため発表直後に22,880まで下落し、その後は動きが乏しくなり22,900-940での小動きが続いて、22,950(+110)△0.48%で引けました。
現物は22,927.04(+83.92)△0.37%でした。

東証一部売買代金:27,120億円、東証一部売買高:14.62億株
東証一部騰落数 値上がり935銘柄、値下がり1,145銘柄、変わらず75銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値870.02よりも3.15ポイント高い873.17で寄り付き、直後に876まで上昇しましたが、そこからはジリ下げが続いて10:20にはマイテンして869まで下落しました。
その後は前日終値を挟んだ869-872での小動きがひたすら続いて、873.98(+3.96)△0.46%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は108.80-90で推移し、21:15のADPと21:30の7-9GDP速報値が予想を上回ったため上げ出して22:20には108.97まで上昇しました。
その後押し戻されて再び108.80-90での推移が続いて03:00のFOMC声明の時は108.86でした。
発表直後に108.86から108.98まで上昇し、03:30のパウエルFRB議長会見で「金融政策は良い状況にあると判断」「現行の政策スタンスは適切であり続ける可能性が高い」などの発言を受けてドルが買われて03:40には109.28まで急伸しました。
しかし「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言で早期の利上げ転換もないとの思惑から一転してドル売りの流れとなり04:25には108.72まで急落して108.85でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:45に108.75-85で小動きの後10:00からドル売りの流れとなり108.58まで下落しました。
そこからジリジリと戻していき12:30には108.75まで上昇しましたが、12:32に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、直後に108.75から108.61まで急落しました。
すぐに戻しましたが再び下げ出して12:55に108.60まで下落し、その後は小幅戻して108.65近辺でのこう着がひたすら続いて、108.68で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・前場は154.00-10での小動きが続き、12:25に154.12まで上昇しましたが、12:32に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表直後から下げ出して13:00に153.79まで下落し、その後は153.85-95での小動きが続いて、153.95で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,939.32よりも5.52ポイント高い2,944.84で寄り付き、前場は前日終値を挟んだ小動きが続き、後場になると小幅安水準での小動きとなり、2,929.06(-10.26)▼0.35%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  27,186.69(+115.27)
NASDAQ  8,303.98(+27.12)
・FOMC声明で「景気拡大の持続へ適切な行動をとる」との従来の表現を削除して様子見姿勢を強めることを示唆し、パウエルFRB議長が記者会見で「経済が想定内であれば、現行政策は適切」「現時点で利上げは考えていない」と発言し、更に「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言を受けて早期の利上げ転換がないとの安心感から一段高となりダウは$115高、ナスは0.33%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・欧州時間は1.820-40で推移していましたが、NYタイムに入ると低下し出し、03:00のFOMC声明の時は1.800%でした。
その後1.819%まで上昇しましたがパウエルFRB議長会見で当面の利下げ停止が示唆されたため再び低下し出し、05:00に1.771%まで低下して1.775%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足