東京市場ザラバ~人民元急落で一時514円安まで下落し、引け366円安~(2019年8月5日)

 

2019年8月5日

・先週金曜日のNY株は7月雇用統計で非農業部門雇用者数は16.4万増で予想と一致し、時間当たり平均賃金は上昇しました。
雇用統計結果は材料にならず、トランプ大統領が前日に対中関税「第4弾」を発表したことが引き続き嫌気されて朝方から下げ幅を広げる展開となりダウは一時300ドル下落しました。
その後は下げ幅を縮めてダウは$98安、ナスは1.32%安で引けました。

・本日の日経は先週金曜日終値21,087.16よりも177.18円安い20,909.98で寄り付き、20,830-890で揉み合っていましたが、10:15に人民元が急落してドル/人民元が7.0を突破してきたためドル円と共に20780まで急落し、そこから更に下げが続いて前引けは本日安値となる497円安の20,590で引けました。
昼休み中に日経先物が下落したため後場は更に下の20,516で寄り付き、直後に573円安の20,514まで下落し、ジリジリとした戻りとなるなか12:50に財務省と日銀、金融庁が国際金融市場に関わる情報交換会を午後1時45分から行なうとの報道がありましたが大きな反応はありませんでした。
その後20,600近辺で揉み合いが続いた後14時半からジリジリと戻して下げ幅を縮め、20,720.29(-366.87)で引けました。

 

 

日経先物
20,860で寄り付き、9:00に20,920まで上昇した後は押し戻されて20,810-840での小動きが続いていましたが、10:15に人民元が急落してドル/人民元が7.0を突破してきたため20,850から20,750まで急落し、そこから更に下げが続いて12:20には530円安の20,480まで下落しました。
そこからはジリジリと戻すなか、12:50に財務省と日銀、金融庁が国際金融市場に関わる情報交換会を午後1時45分から行なうとの報道がありましたが大きな反応はなく、 その後は20,570近辺での揉み合いが続いた後、14:30からジリジリと戻して15:00に20,690まで上昇し、20,590(-420)▼2.00%で引けました。
現物は20,720.29(-366.87)▼1.74%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値892.58よりも2.27ポイント安い890.31で寄り付き、直後から下げ出して10:00に879まで下落し、そこから887までリバりましたがすぐに押し戻されて10:45には869まで下落しました。
後場になると一段安となって12:45に860まで下落し、その後はジリジリと戻して871.55(-21.03)▼2.36%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤はジリジリとした下げとなって16:00の106.93から21:10に106.73まで下落し、21:30の雇用統計の時は106.80でした。
発表直後に106.80から106.59まで下落しましたが、すぐに反転し、22:00に「トランプ大統領は対中制裁関税の発動延期や中止にオープン」との報道で107.27まで急伸しました。
しかしFRBが9月に追加利下げを決定するとの観測が高まったことを背景に再び下げ出して02:35には106.50まで下落し、その後は戻りも鈍く106.59でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は106.52で始まり、106.60近辺で上下していましたが、10:15に人民元が急落してドル/人民元が7.0を突破してきたためリスク回避の円買いで106.40から106.04まで急落し、更に下げが続いて10:35には106円を割り込んで105.79まで下落しました。
そこから小幅リバって106.00近辺で揉み合っていましたが、12:00から再び下げ出して12:25には105.78まで下落しました。
12:50に財務省と日銀、金融庁が国際金融市場に関わる情報交換会を午後1時45分から行なうとの報道がありましたが、13:10に106.08まで小幅上昇しただけの動きにとどまり、その後は105.85-106.05での小動きが続いて、105.96で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ドル・人民元(チャートは15:30時点)
・10:15に6.980から7.040まで急伸し、そこから更に人民元が売られて7.108まで上昇し、その後11:00過ぎに7.109まで上昇した後は7.070-7.085での揉み合いが続いて7.078で15時となりました。

左:ドル人民元-5分足 右:ドル人民元-1時間足
 

左:ドル人民元-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
日経の下落を受けて債権は買われて直近高値を更新して154.23で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値2,867.83りも13.26ポイント安い2,854.57で寄り付き、前場はマイナス0.2-0.9%で上下していましたが、後場になるとジリ下げが続いて、2,821.50(-46.34)▼1.62%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    26,485.01(-98.41)
NASDAQ    8,004.07(-107.05)
・先週金曜日のNY株は7月雇用統計で非農業部門雇用者数は16.4万増で予想と一致し、時間当たり平均賃金は上昇しました。
雇用統計結果は材料にならず、トランプ大統領が前日に対中関税「第4弾」を発表したことが引き続き嫌気されて朝方から下げ幅を広げる展開となりダウは一時300ドル下落しました。
その後は下げ幅を縮めてダウは$98安、ナスは1.32%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足