東京市場ザラバ~FOMCを受けてドル安が進むなか堅調に128円高~(2019年6月20日)

 

2019年6月20日

・昨日のNY株はFRBが政策金利の据え置きを発表し、声明では政策金利を「忍耐強く」判断するとの文言が削除され、経済の先行き不透明感が強まっていることやインフレ圧力の弱さを考慮して「景気拡大を維持するために適切に行動する」と表明、また会合参加者17人が示した金利見通しは8人が年内の利下げを予想したことでダウは一時100ドル超の上昇となり$38高で引け、ナスは0.42%高でした。

・本日の日経は前日終値21,333.87よりも83.87円高い21,417.74で寄り付き、直後に21,464まで上昇した後は押し戻されて10時半前には21,385まで下落しました。
そこから反転するとジリジリとした上げが続いて前引け前には154円高の21,487まで上昇しました。
昼休み中の11:45に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表がありましたが日経先物には大きな反応はなく、後場に入って13時半前に158円高の21,491まで上昇した後は21,430-490での小動きがひたすら続いて、21,462.86(+128.99)で引けました。

 

FOMCの結果
2.25-2.50%で据え置き

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:45 現状維持

 

 

 

日経先物
21,340で寄り付き、9:00に21,410まで上昇した後はジリジリと押し戻されて10:35には21,340まで下落しました。
そこから反転して11:25に21,430まで上昇し、21,380-410で揉み合うなか11:45に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表があり、ドル円が下落したため11:50に21,360まで小幅下げました。
後場になると13:30に160円高の21,430まで上昇した後は21,380-410での小動きがひたすら続いて、21,400(+130)△0.61%で引けました。
現物は21,462.86(+128.99)△0.60%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値896.51よりも1.57ポイント高い898.08で寄り付き、9:35に891まで下落した後は反転して上昇基調が続いて902で前引けとなりました。
後場に入ってもジリ上げが続いて14:00に908まで上昇し、907.88(+11.37)△1.27%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間とNYタイム序盤は108.25-50で上下し、03:00の政策金利発表の時は108.36でした。
予想通り据え置きが発表されるとドル売りの流れとなり108.36から108.03まで急落し、そこから更に下げてパウエルFRB議長会見が始まる03:30には107.80まで下落しました。
会見中は大きな反応はなく108.00-15での小動きが続いて108.10でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとFOMCを受けたドル売りと円買いの流れも加わり9:30に108円を割り込んで10:25には107.54まで大幅に下落しました。
そこからリバって11:25に107.79まで戻し、日銀金融政策決定会合の結果が発表された11:45は107.74でした。
発表直後から再び下げ出して107.74から11:55には107.56まで下落し、その後は107.60近辺での小動きがひたすら続いて、107.62で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・10年長期国債354回債利回りが9:34分に業者間取引で2016年8月1日以来の水準となるマイナス0.160%まで低下し、国債先物は直近高値を更新して153.94まで上昇し、153.93で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,917.81よりも0.48ポイント安い2,917.33で寄り付き、米中が交渉を再開する期待からジリ上げが続いて前引けにはプラス2.6%まで上昇し、後場はプラス1.9-2.3%で推移し、2,987.12(+69.32)△2.38%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  26,504.00(+38.46)
NASDAQ  7,987.32(+33.44)
・昨日のNY株はFRBが政策金利の据え置きを発表し、声明では政策金利を「忍耐強く」判断するとの文言が削除され、経済の先行き不透明感が強まっていることやインフレ圧力の弱さを考慮して「景気拡大を維持するために適切に行動する」と表明、また会合参加者17人が示した金利見通しは8人が年内の利下げを予想したことでダウは一時100ドル超の上昇となり$38高で引け、ナスは0.42%高でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
・03:00の政策金利据え置きの発表で2.085%から2.046%まで急低下し、そこから更に低下は続いて03:45には2.026%まで低下して2.025%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足