2019年6月8日
5月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.5万人増を大幅に下回る7.5万人増となったため直後からドル売りとなり、米国10年利回りは2017年9月8日以来約1年9カ月ぶりの低水準となる2.0517%まで低下しましたが、NY株式市場はFRBが早期利下げ期待が高まって大幅高となりました。
なお翌日6/8(土)の朝9時半にトランプ米大統領が「メキシコと合意し、同国産品への関税発動を見送る」とツイートしたことで月曜日の株高への期待が高まるきこの土日となっています。
・NY株は先週金曜日のNY株は5月雇用統計で非農業部門就業者数が予想を大幅に下回る結果となったため発表直後にダウ先物は売られましたが、この結果を受けてFRBが早期利下げに動くとの観測が高まりすぐに反転し、NYタイムに入ると上げ幅を広げてダウは一時340ドル近い大幅上昇し、メキシコとの関税問題を控えながらも高値圏で堅調な展開となりダウは$263高、ナスは1.66%高で引けました。
・日経ナイトは雇用統計直後に20,950から20,870まで急落しましたが、すぐに反転してNY株式市場と共に03:25の21,060まで上昇し、21,050(+130)で引けました。
・ドル円は雇用統計発表直後は非農業部門就業者数が予想を大幅に下回る結果となったためドル売りの流れとなり108.44から107.88まで急落しましたが、NY株が堅調に推移していたため下げ渋り、その後は徐々に戻して03:40には108.25までリバり、108.20でNYクローズとなりました。
・米国10年債権利回りは雇用統計発表直後に2.060%まで急低下し、その後は戻したものの2.070-090%で揉み合いが続き2.084%でNYクローズとなりました。
結果
22:30 5月非農業部門雇用者数 予想:+18.5万人 結果:+7.5万人 (前回:+26.3万人 修正値:+22.4万人)
22:30 5月失業率 予想:3.6% 結果:3.6% (前回:3.6%)
22:30 5月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.2%)
22:30 5月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.2% 結果:+3.1% (前回:+3.2%)
★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2019年6月8日)の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
NY DOW 25,983.94(+263.28)
NASDAQ 7,742.10(+126.55)
CME(円建) 21,035
日経先物(夜間) 21,050
・先週金曜日のNY株は5月雇用統計で非農業部門就業者数が予想の18.5万人増を大幅に下回る7.5万人増となったため発表直後にダウ先物は売られましたが、この結果を受けてFRBが早期利下げに動くとの観測が高まりすぐに反転してNYタイムに入ると上げ幅を広げてダウは一時340ドル近い大幅上昇し、メキシコとの関税問題を控えながらも高値圏で堅調な展開となりダウは$263高、ナスは1.66%高で引けました。
なお翌日6/8(土)の朝9時半にトランプ米大統領が「メキシコと合意し、同国産品への関税発動を見送る」とツイートしました。
日経先物(夜間)
ナイトは20,930で寄り付き、20,940-990での小動きが続き、21:30の雇用統計の時は20,950でした。
発表直後に20,950から20,870まで急落しましたが、すぐに反転してNY株式市場が上げ幅を広げる堅調な展開となったため03:25の21,060までジリジリとした上昇が続き、21,050(+130)で引けました。
CME日経225先物は21,035でした。
ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は108.50近辺でのこう着が続いた後18:30から上げ出して19:00に108.61まで上昇しましたが、そこから押し戻されて雇用統計の21:30は108.44でした。
発表直後は非農業部門就業者数が予想の18.5万人増を大幅に下回る7.5万人増となったためドル売りの流れとなり108.44から107.88まで急落しましたが、NY株が堅調に推移していたため下げ渋り、その後は徐々に戻して03:40には108.25までリバり、108.20でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は2.115-2.130%で推移し、雇用統計発表直後に2.060%まで急低下し、その後は戻したものの2.070-090%で揉み合いが続き2.084%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足