米雇用統計発表後のNY市場の動き(2019年5月4日)

2019年5月4日

 4月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の+18.5万人を大幅に上回る+26.3万人、失業率は1969年12月以来の3.6%となり、一方、平均賃金は前月比+0.2%と予想の+0.3%を下回り、前年比でも+3.2%と予想の+3.3%を下回りました。

・NY株は4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回り、また失業率が1969年12月以来の3.6%まで低下したことや、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイがアマゾン株を取得したことも好感されたため朝方から堅調に推移してダウは$197高、またナスはハイテク株が買われたことで1.58%の大幅高となりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に非農業部門雇用者数と失業率の好結果を受けて111.51から111.68まで上昇しましたが、すぐに反転して賃金の伸びが予想を下回ったためインフレリスクが後退して米利上げが遠のいたとの見方から米利回りと共に下げとなって00:20には111.15まで下落し、111.10でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは発表直後に非農業部門雇用者数と失業率の好結果を受けて2.565%まで上昇しましたが、賃金の伸びが予想を下回ったためインフレリスクが後退して米利上げが遠のいたとの見方から債券買いの流れとなり2.521%まで低下し、2.530%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 4月非農業部門雇用者数 予想:+18.5万人 結果:+26.3万人 (前回:+19.6万人 修正値:+18.9万人)
22:30 4月失業率 予想:3.8% 結果:3.6% (前回:3.8%)
22:30 4月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.1% 修正値:0.2%)
22:30 4月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.3% 結果:+3.2% (前回:+3.2%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2019年5月4日)の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    26,504.95(+197.16)
NASDAQ    8,164.00(+127.22)
CME(円建)  22,475
日経先物(夜間) GWで休場

・先週金曜日のNY株は4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回り、また失業率が1969年12月以来の3.6%まで低下したことや、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイがアマゾン株を取得したことも好感されたため朝方から堅調に推移してダウは$197高、またナスはマイクロソフト、アルファベット、アップルなどハイテク株が買われたことで1.58%の大幅高となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトはGWで10連休中でした。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は111.50近辺での小動きが続き、21:30の雇用統計の時は111.51でした。
発表直後に非農業部門雇用者数と失業率の好結果を受けて111.51から111.68まで上昇しましたが、すぐに反転して賃金の伸びが予想を下回ったためインフレリスクが後退して米利上げが遠のいたとの見方から米利回りと共に下げとなって00:20には111.15まで下落しました。
その後111.30までリバりましたが再び下げ出して04:10には111.07まで下落し、111.10でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・雇用統計発表直後に非農業部門雇用者数と失業率の好結果を受けて2.565%まで上昇しましたが、賃金の伸びが予想を下回ったためインフレリスクが後退して米利上げが遠のいたとの見方から債券買いの流れとなり00:15には2.521%まで低下し、その後は2.530%近辺での小動きが続いて2.530%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足