米雇用統計発表後のNY市場の動き(2019年4月6日)

2019年4月6日

 3月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想18.0万人増に対して19.6万人増となり前月の3.3万人増から大幅に改善し、失業率は予想通りの3.8%、平均時給は前月比・前年同月比共に予想を下回る結果でした。

・NY株は3月雇用統計で非農業部門の就業者数が前月から大幅に改善しましたが製造業の就業者数の伸びがマイナスとなるなど弱い内容もあったため押し上げ材料にはなりませんでしたが、トランプ大統領が中国・劉鶴副首相とホワイトハウスで会談し、今後4週間程度で両政府が合意に至る可能性があるとの見方を示したことが下支え材料となり、ダウは一時マイナスに沈む場面がありましたが、概ねプラス圏での推移が続き$40高で引け、ナスは0.59%高で引けました。

・ナイトは雇用統計発表直後に21,800から21,850まで上昇し、NY株がプラス圏で推移していたため小幅高水準の21,800近辺で小動きが続き、引けにかけて一段高となって21,870(+80)で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に111.59から111.52まで下げましたが、すぐに反転して21:40には111.82まで上昇し、0時以降は111.70近辺でのこう着が続き、111.71でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計発表後に2.540%まで上昇しましたが、すぐに反転して23:15には2.494%まで低下し、2.497%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 3月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+19.6万人 (前回:+2.0万人 修正値:+3.3万人)
22:30 3月失業率 予想:3.8% 結果:3.8% (前回:3.8%)
22:30 3月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.1% (前回:+0.4%)
22:30 3月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.4% 結果:+3.2% (前回:+3.4%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2019年4月6日)の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    26,424.99(+40.36)
NASDAQ     7,938.69(+46.91)
CME(円建)  21,850
日経先物(夜間) 21,870

・先週金曜日のNY株は3月雇用統計で非農業部門の就業者数が前月比19.6万人増となり前月(3.3万人増)から大幅に改善しましたが製造業の就業者数の伸びがマイナスとなるなど弱い内容もあったため押し上げ材料にはなりませんでした。
しかしトランプ大統領が中国・劉鶴副首相とホワイトハウスで会談し、今後4週間程度で両政府が合意に至る可能性があるとの見方を示したことが下支え材料となり、ダウは一時マイナスに沈む場面がありましたが、概ねプラス圏での推移が続き$40高で引け、ナスは0.59%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは21,800で寄り付き、21,770-810で小動きが続き、雇用統計の21:30は21,800でした。
発表直後に21,850まで上昇しましたがすぐに押し戻されてNY市場が始まった後22:35には21,780まで下落しました。
その後はNY株がプラス圏で推移していたため小幅高水準の21,800近辺で小動きが続き、引けにかけて一段高となって21,870(+80)で引けました。
CME(円建)は21,850でした。

左:日経ナイト-5分足 右:日経ナイト-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は111.60-75での小動きが続き、雇用統計の21:30は111.59でした。
発表直後に111.52まで下げましたが、すぐに反転して21:40には111.82まで上昇しました。
その後は111.65-80で上下し、0時以降は111.70近辺でのこう着が続き、111.71でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・16:00の2.520%から雇用統計発表後に2.540%まで上昇しましたが、すぐに反転して23:15には2.494%まで低下し、2.497%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足