東京市場ザラバ~米中貿易摩擦懸念緩和と全人代で政策期待の上海株高で219円高~(2019年3月4日)

 

2019年3月4日

・先週金曜日のNY株はブルームバーグが米中首脳会談が早ければ3月半ばにも開催される見通しと報じたことで米中協議の進展への期待から朝方はダウが220ドル上昇しました。
2月ISM製造業景況指数が2016年11月以来、2年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことで急速に上げ幅を縮めましたが、その後は再び上昇に転じてダウは$110高、ナスは0.83%高で引けました。

・3/2にトランプ大統領が共和党関連行事での演説で「私は強いドルを望むが、他国とビジネスが出来なくなるほどの強過ぎるドルは望んでいない」「利上げを好み、量的引き締めを好み、非常に強いドルを好む紳士がFRB内に1人いる」などと発言したためドル円への影響が懸念されましたが、ドルは大きく売られることなく東京時間が始まりました。

・本日の日経は米中首脳会談が3月中にも開かれるとの観測や米中両国が貿易協議の合意後に追加関税の一部撤回を検討するとの見通しを米メディアが報じていたことで先週金曜日終値21,602.69よりも210.12円高い21,812.81で寄り付き、直後に214円高の21,816まで上昇しました。
前場は21,740-810での小動きが続き、また上海株が全国人民代表会議(全人代)での政策期待から大幅上昇していあたこともあり、後場になると13時に258円高の21,860まで上昇し、その後は高値圏の21,820近辺でのこう着がひたすら続いて、21,822.04(+219.35)で引けました。

 

 

日経先物
米中首脳会談が3月中にも開かれるとの観測や米中両国が貿易協議の合意後に追加関税の一部撤回を検討するとの見通しを米メディアが報じていたことで21,780で寄り付き、9:00に21,830まで上昇した後は21,760-800での小動きが前場いっぱい続きました。
後場に入ると一段高となって13:00には250円高の21,870まで上昇し、その後は上海株が全国人民代表会議(全人代)での政策期待から大幅上昇していあたこともあり、本日高値圏の21,830近辺でのこう着がひたすら続いて、21,820(+200)△0.93%で引けました。
現物は21,822.04(+219.35)△1.02%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値928.97よりも10.72ポイント高い939.69で寄り付き、前場は936-941での小動き、後場は936-940での小動きがひたすら続いて、938.16(+9.19)△0.99%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は上昇が続いて16:00の111.82から18:30には111.98まで上昇し、そこからは111.75-95で上下していました。
00:00に発表された2月ISM製造業景況指数が2016年11月以来、2年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことで111.63まで下落しましたが、その後は再びげ出して04:10には112.07まで上昇し、111.93でNYクローズとなりました。
・3/2にトランプ大統領が共和党関連行事での演説で「私は強いドルを望むが、他国とビジネスが出来なくなるほどの強過ぎるドルは望んでいない」「利上げを好み、量的引き締めを好み、非常に強いドルを好む紳士がFRB内に1人いる」などと発言したため東京時間7時は111.85で始まり7:30に111.75まで下落しましたが、すぐに反転して10:50には112.01まで上昇しました。
その後は111.90-112.00での小動きがひたすら続いて、111.96で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値2,994.00よりも21.94ポイント高い3,015.94で寄り付き、米中通商協議が合意に近づいているとの報道や3/5から始まる全国人民代表会議(全人代)での政策期待から上昇が続いて後場始めにはプラス3.2%もの大幅上昇となりました。
しかしその後は上げ幅を縮めて3,027.58(+33.57)△1.12%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,026.32(+110.32)
NASDAQ     7,595.35(+62.82)
・先週金曜日のNY株はブルームバーグが米中首脳会談が早ければ3月半ばにも開催される見通しと報じたことで米中協議の進展への期待から朝方はダウが220ドル上昇しました。
2月ISM製造業景況指数が2016年11月以来、2年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことで急速に上げ幅を縮めましたが、その後は再び上昇に転じてダウは$110高、ナスは0.83%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足