東京市場ザラバ~米中次官級協議への期待が剥げて263円安~(2019年1月10日)

 

2019年1月10日

・昨日のNY株は米中両政府の次官級貿易協議の内容は翌アジア時間朝に公表されるため詳細は不明でしたが米通商代表部(USTR)は声明で「協議は中国が大量の農産物やエネルギー、工業製品などを米国から購入するいう中国の約束に焦点を当てた」と説明したことで対中輸出拡大への期待からボーイングなどが買われました。
取引終盤にトランプ大統領が政府閉鎖の解消に向けた民主党との協議について「時間の無駄だった。バイバイと言ってやった」とツイッターに投稿したことで上げ幅を縮めてダウは$91高、ナスは0.87%高で引けました。

・本日の日経は前日終値20,427.06よりも156.18円安い20,270.88で寄り付き、中国商務省が米中次官級協議について「米中貿易協議では広範囲で深く、綿密に連絡を取ることで合意」と発表しましたが詳細や具体的な成果は不透明だったため、直後に20,345まで上げた後はジリ下げが続いて10時半過ぎには326円安の20,101まで下落しました。
その後は20,110-180での揉み合いが前場いっぱい続き、後場になると20,150-210での小動きがひたすら続き、引け前に小幅下げて20,163.80(-263.26)で引けました。

 

 

日経先物
20,260で寄り付き、9:05に20,320まで上昇した後はジリ下げが続いて10:45には350円安の20,070まで下落しました。
そこからはジリジリと戻して12:55に20,200まで上げた後は20,120-180での小動きが続き、20,110(-310)▼1.52%で引けました。
現物は20,163.80(-263.26)▼1.29%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値896.44よりも6.21ポイント安い890.23で寄り付き、9:05に899まで上げた後はジリ下げとなり10:35には882まで下落しました。
その後戻して10:55に891まで上げ、その後は888近辺でのこう着が続いて、885.76(-10.68)▼1.19%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は108.90近辺で小動きが続いていましたが、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「12月の利上げで金利は中立水準に近づいた可能性」とのハト派寄りの発言をきっかけにドル売りの流れとなり22:30の108.83から00:40の108.04まで下げ続けました。
その後リバって108.41まで上げましたが04:00のFOMC議事要旨で「多くのメンバーは追加利上げについて辛抱強くなれると判断」「数人のメンバーは金利据え置きを支持した」など追加利上げへの慎重姿勢が示されると再びドル売りとなり05:50には107.97まで下落し、108.12でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると108.20近辺で小動きでしたが、9:55から下げ出して108円を割り込んで10:20には107.84まで下落しました。
その後は107.80-108.00で小動きが続き、107.90で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,544.34よりも0.49ポイント安い2,543.85で寄り付き、前日終値を挟んだ小幅な上下が続き、2,535.10(-9.25)▼0.36%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    23,879.12(+91.67)
NASDAQ     6,957.08(+60.08)
・昨日のNY株は米中両政府の次官級貿易協議の内容は翌アジア時間朝に公表されるため詳細は不明でしたが米通商代表部(USTR)は声明で「協議は中国が大量の農産物やエネルギー、工業製品などを米国から購入するいう中国の約束に焦点を当てた」と説明したことで対中輸出拡大への期待からボーイングなどが買われました。
取引終盤にトランプ大統領が政府閉鎖の解消に向けた民主党との協議について「時間の無駄だった。バイバイと言ってやった」とツイッターに投稿したことで上げ幅を縮めてダウは$91高、ナスは0.87%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足