東京市場ザラバ~米国債の逆イールドを警戒し、ジリ下げ続いて538円の大幅安~(2018年12月4日)

 

2018年12月4日

・昨日のNY株は米中首脳会談で米国が年明けに予定した対中追加関税の25%への引き上げを当面凍結することを好感し、また原油先物価格がロシアとサウジアラビアが原油の協調減産を継続する方針で一致したことやカナダ・アルバータ州が来年から産油量の削減に取り組む方針を発表したことで上昇したため朝方に一時ダウは$441高まで大幅上昇しました。
その後は上げ幅を縮めたもののダウは$287高、ナスは1.51%高で引けました。

・本日の日経は前日終値22,574.76よりも40.79円安い22,533.97で寄り付き、22,510-570で揉み合っていましたが、米国債の3年物の利回りが5年物を上回り10年余りで初めての逆イールドとなり、また2年債と10年債のスプレッドも16bpを下回って2007年以来の小ささになったことで今夜のNY株の動向を警戒して10時前からジリ下げとなり14時半の533円安の22,041までリバなくひたすら下げ続けました。
その後は引け直前に22,033まで下落し、22,036.05(-538.71)の大幅安で引けました。

 

 

日経先物
22,580で寄り付き、22,530-570で揉み合った後、9:40から下げ出すとシリ下げとなり14:30には600円安の22,040までリバなく下げ続けました。
その後は22,040-80で揉み合っていましたが、15:00に630円安の22,010まで下落し、引けにかけてリバったものの22,070(-570)▼2.52%での大幅安で引けました。
現物は22,036.05(-538.71)▼2.39%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,032.07よりも1.03ポイント高い1,033.10で寄り付き、9:10に1,041まで上昇しましたが、9:50から下げ出して10:00にマイテンし、そこからはジリ下げがひたすら続いて14:20には1,015まで下落しました。
その後は1,016近辺でのこう着となって1,016.81(-15.26)▼1.48%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤の17:50に113.37まで下げた後は113.45-60での小動きが続き、NYタイムに入ると米国株の大幅上昇や11月米ISM製造業景気指数が好結果だっため一段高となって113.60-70での推移となり、113.60でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると113.60近辺で小動きが続いた後、日経の下落でリスク回避の円買いの流れとなり10:00から下げ出して11:00の113.27まで下げ続けました。
そこからは113.30近辺で揉み合った後、時間外の米10年債利回りが一時2.9516%と9月13日以来の水準まで低下したことでドル売りの流れも加わって13:10から再び下げ出して14:05には113.05まで下落しました。
その後は小幅戻して13.13で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
後場になると上昇が続いて直近高値(9/3 151.51)に接近する151.48で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,654.80よりも3.24ポイント安い2,651.56で寄り付き、前日終値を挟んだ小動きが続き、後場半ば過ぎから小幅上げて2,665.96(+11.16)△0.42%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,826.43(+287.97)
NASDAQ     7,441.51(+110.98)
・昨日のNY株は米中首脳会談で米国が年明けに予定した対中追加関税の25%への引き上げを当面凍結することを好感し。また原油先物価格がロシアとサウジアラビアが原油の協調減産を継続する方針で一致したことやカナダ・アルバータ州が来年から産油量の削減に取り組む方針を発表したことで上昇したため朝方に一時ダウは$441高まで大幅上昇しました。
その後は上げ幅を縮めたもののダウは$287高、ナスは1.51%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足