東京市場ザラバ~米中軍事衝突懸念で高値から200円超下げながらも24円高で年初来高値更新~(2018年10月2日)

 

2018年10月2日

・昨日のNY株は北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉でカナダと合意し、先に妥結したメキシコを含む3カ国協定の枠組みが維持されたことを好感して朝方から大幅上昇となりダウは一時270ドル超も上昇しました。
また米国による対イラン制裁の再発動への警戒感から原油先物価格も大幅上昇して2014年11月下旬以来の約3年10カ月ぶりの高値となったことでエネルギーセクターへの買いも入り、ダウは$192高で引けました。
一方ナスはバークレイズが投資判断と株価目標を引き下げたインテルや、5000万人の利用者のアカウントが乗っ取られるリスクがあったと前週末に発表したフェイスブックなどが売られたため午後になるとマイテンし、0.11%安で引けました。

・本日の日経は前日終値24,245.76よりも130.41円高い24,376.17で寄り付き、直後からジリ上げとなって10時前には203円高の24,448まで上昇しました。
しかし9:55に中国国防省が領有権を主張する南シナ海の南沙諸島付近を米海軍の駆逐艦が航行したことを強く非難し、中国の主権を脅かす「航行の自由作戦」に断固として反対すると表明し、また米軍に退去を警告するため、海軍の艦艇を派遣したことも明らかにしたことが伝わると急速に下げ出して10時半過ぎにはマイテンして28円安の24,217まで下落しました。
そこからは前場いっぱいは前日終値を挟んで揉み合いが続き、後場に入るとジリジリと戻して14時に24,370まで上昇しましたが、その後は香港株が下げ幅を拡大していたこともあって再び下げ出して引け前にはマイテンして28円安の24,217まで下落したものの直前にプラテンして24,270.62(+24.86)で引け、3営業日連続で年初来高値を更新しました。

 

 

日経先物
24,400で寄り付き、9:00に24,350まで押した後に上げ出して9:40には140円高の24,450まで上昇しました。
しかし9:55に中国国防省が領有権を主張する南シナ海の南沙諸島付近を米海軍の駆逐艦が航行したことを強く非難し、中国の主権を脅かす「航行の自由作戦」に断固として反対すると表明し、また米軍に退去を警告するため、海軍の艦艇を派遣したことも明らかにしたことが伝わると急速に下げ出して10:10にマイテンして10:40には90円安の24,220まで下落しました。
そこからは小幅安水準の24,250-290での揉み合いが続いた後、後場に入るとリバとなって13:55には24,370まで戻しましたが、その後は香港株が下げ幅を広げていたこともあり急速に下げ出して14:55には80円安の24,230まで下落し、24,280(-30)▼0.12%で引けました。
現物は24,270.62(+24.86)△0.10%で3営業日連続の年初来高値更新となりました。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,074.99よりも6.88ポイント高い1,081.87で寄り付き、直後からジリ下げとなり9:45にマイテンした後もジリ下げがひたすら続いて12:35には1,054まで下落しました。
後場になると1,054-60での小動きが続いた後、14:15から一段安となって1,052まで下落し、1,053.47(-21.52)▼2.00%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州・NYタイムでは114円近辺での小動きが続くなかで23:30には2017年11月9日以来の高値114.06を付け、113.97でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると114.00近辺で小動きが続いていましたが、9:55に中国国防省が領有権を主張する南シナ海の南沙諸島付近を米海軍の駆逐艦が航行したことを強く非難し、中国の主権を脅かす「航行の自由作戦」に断固として反対すると表明し、また米軍に退去を警告するため、海軍の艦艇を派遣したことも明らかにしたことが伝わると急速に下げ出して10:10には113.82まで下落しました。
その後はジリジリと戻して14:10に113.97まで戻しましたが、そこからは再び下げ出して113.79で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
国慶節のため10/1(月)~10/5(金)まで休場

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,651.21(+192.90)
NASDAQ     8,037.30(-9.05)
・昨日のNY株は北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉でカナダと合意し、先に妥結したメキシコを含む3カ国協定の枠組みが維持されたことを好感して朝方から大幅上昇となりダウは一時270ドル超も上昇しました。
また米国による対イラン制裁の再発動への警戒感から原油先物価格も大幅上昇して2014年11月下旬以来の約3年10カ月ぶりの高値となったことでエネルギーセクターへの買いも入り、ダウは$192高で引けました。
一方ナスはバークレイズが投資判断と株価目標を引き下げたインテルや、5000万人の利用者のアカウントが乗っ取られるリスクがあったと前週末に発表したフェイスブックなどが売られたため午後になるとマイテンし、0.11%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足