東京市場ザラバ~年初来高値に接近するも、叩き落されて237円安~(2018年9月27日)

 

2018年9月27日

・昨日のNY株はプラス圏での推移が続き、FOMCでは予想通り政策金利が0.25%引き上げられました。
また経済・金利見通しでは2018、2019、2020年の利上げ想定回数がそれぞれ前回6月時点から据え置かれ、初めて公表された2021年は0回の想定でした。
声明文から金融政策を「緩和的」とするスタンスが削除されましたが、パウエルFRB議長会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」などと発言したことから長期金利が低下してゴールドマンサックス、JPモルガン・チェースなど金融株が下落し、ダウは$106安、ナスは0.21%安で引けました。

 FOMCでは予想通り政策金利が1.75-2.00%から2.00-2.25%へ0.25%引き上げられました。
また経済・金利見通しでは2018、2019、2020年の利上げ想定回数がそれぞれ前回6月時点から据え置かれ、初めて公表された2021年は0回の想定でした。
声明文から金融政策を「緩和的」とするスタンスが削除されましたが、3時半から始まったパウエルFRB議長会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」との発言を受けてドル売り、債権買い、株売りの流れとなりました。

・本日の日経は前日終値24,033.79よりも87.36円安い23,946.43で寄り付き、しばらく23,920-960で揉み合った後9時半から上げ出して10時半前にプラテンして56円高の24,089まで上昇して年初来高値24,129まであと40円まで接近しました。
そこから24,040-080で揉み合っていましたが前引け直前にマイテンし、後場に入った途端下げ足を速めて223円安の23,810まで急落しました。
その後はリバって23,900で揉み合った後14時には23,945まで戻しましたが、そこからは再度下げ出して14時半過ぎには255円安の23,778まで下落し、23,796.74(-237.05)で引けました。

 

 

日経先物
23,920で寄り付き直後に23,890まで下げましたが、そこからは上昇基調となり10:00にプラテンして10:25には90円高の24,090まで上昇しました。
その後は小幅押し戻されて24,030-70で揉み合っていましたが、12:20に24,000を割り込むと急落して12:45には190円安の23,810まで下落しました。
そこからはリバって14:00に23,940まで戻りましたが、14:15から再び下げ出して14:40には230円安の23,770まで下落し、引けにかけて小幅戻して23,830(-170)▼0.71%で引けました。
現物は23,796.74(-237.05)▼0.99%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,071.22よりも0.80ポイント高い1,074.56で寄り付き、直後からジリ上げとなり11:00の1,086まで上昇しました。
しかし後場になると日経が急落したためマザーズ指数も下げとなり12:45にはマイテンして1,066まで下落しました。
その後は前日終値1,071を挟んだ小動きが続き、引けにかけて再び売られて1,067.30(-3.92)▼0.37%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はジリ上げが続いて16:00の112.85から22:30には113.04まで上昇し、そこからは112.90-113.00での小動きが続き、03:00のFOMCの時は112.89でした。
発表直後は112.77-99で小幅に振った後03:40に113.13まで急伸しましたが、パウエルFRB議長の「緩和的との文言削除は金融政策が予想通り推移していることを示している」との発言が伝わると急落して05:10には112.62まで下落し、112.73でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると上昇基調となり10:20に112.89まで上昇しました。
そこからはジリジリとし戻され、12:10から下げ足を速めて12:40には112.65まで下落しました。
その後はリバって14:00に112.77まで戻しましたが、14:30から再び下げて112.60まで下落し、112.64で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,806.81よりも1.02ポイント安い2,805.79で寄り付き、前場半ばにプラテンしましたが、すぐに押し戻されてからはマイナス0.2-0.7%での上下が続き、2,791.77(-15.04)▼0.54%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,385.28(-106.93)
NASDAQ     7,990.37(-17.10)
・昨日のNY株はプラス圏での推移が続き、FOMCでは予想通り政策金利が0.25%引き上げられました。
また経済・金利見通しでは2018、2019、2020年の利上げ想定回数がそれぞれ前回6月時点から据え置かれ、初めて公表された2021年は0回の想定でした。
声明文から金融政策を「緩和的」とするスタンスが削除されましたが、パウエルFRB議長会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」などと発言したことから長期金利が低下してゴールドマンサックス、JPモルガン・チェースなど金融株が下落し、ダウは$106安、ナスは0.21%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
 03:00のFOMC声明で「緩和的」との文言が削除されたため債権が買われて3.078%から3.063%まで低下し、一旦リバって03:30に3.091%まで上昇しました。 しかし03:40にパウエルFRB議長の「物価上昇が加速する兆しはない」との発言で再び債券が買われて05:00には3.048%まで低下し、3.048%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足