日銀黒田総裁会見骨子(2018年9月19日)

2018年9月19日

本日9/19(水)に行われた日銀金融政策決定会合後の、黒田日銀総裁会見骨子です。
(時事通信より転載)

・所得から支出への前向きな循環メカニズムのもとで景気は緩やかに拡大している
・先行きの経済は緩やかな拡大を続ける
・消費者物価は2%に向けて徐々に上昇率高めていく
・リスクとしては米マクロ政策運営、保護主義的動き、新興国の動向など
・物価目標の安定に向けたモメンタムを維持するため必要な政策調整行う
・国債市場はひところよりも取引が活発化
・政策修正、このタイミングで効果を評価するのはやや尚早
・8月のETF買い入れ回数減、なんら予断もたず
・全体として金融システムの安定性維持している
・現在の強力な金融緩和を粘り強く続けることが不可欠
・金融緩和、金融仲介機能の制約にならないか点検する
・従来よりも柔軟な形で金利が形成されることを期待
・自然災害、現時点で日本経済に重大な影響はもたらしていない
・観光や地域経済への影響は十分注視する
・2%の物価目標をできるだけ早期に実現すべく緩和を続ける
・2%目標を達成しても異次元の緩和を続けることはない
・政府・日銀の共同声明を見直す必要があるとは思っていない
・政府・日銀の共同声明は依然として有効かつ必要
・保護主義、世界経済に影響を及ぼす可能性がある
・保護主義、世界経済と日本経済への影響を注視する
・副作用について政府と日銀に見解の違いがあるとは思わない
・保護主義、今のところ貿易への影響は具体的に出ていない
・(前回会合の政策修正)強力な金融緩和を続けるため、副作用に配慮した
・金融機関はリスク管理体制を整備する必要がある
・貸家向け貸し出しが異常に増え大きな問題になっているとは思わない
・全体として不確実性が残っている間は非常に低い政策金利を続ける
・不動産市場、今の時点で問題が起こっているとは思わない
・2%目標を途中で止めるとか、途中で変えるとは考えていない
・2%目標達成後に当然出口の議論になる
・金融緩和も引き締めもいつまでも続けたいということはない
・目標を早期に達成し、正常化のプロセスに入りたいのはどこの中銀も同じ
・金融政策の手段が出尽くしたとは思わず=限界論意味ない
・スルガ銀融資不正、(考査などで)健全かつ適切な業務運営促していく