東京市場ザラバ~米中貿易摩擦による上海株大幅安の影響で234円安~(2018年8月2日)

 

2018年8月2日

・昨日のダウは前日引け直前に中国に対して2000億ドル相当の制裁関税の率について当初案の10%から25%に引き上げる可能性があると報じたことでキャタピラーやボーイング、スリーエムなどが売られ、午前の半ばにマイテンすると軟調な展開が続きました。
FOMC声明で米景気の判断について「強固なペースで拡大」として6月の「強いペースで拡大」から上方修正したため、利上げペース加速への警戒感から一時$140超の下落となり、$81安で引けました。
一方ナスはアップルが好決算を発表したことでハイテクセクターが買われたため終日堅調な値動きとなって0.46%高で引けました。

・本日の日経は前日終値22,746.70よりも69.97円安い22,676.73で寄り付き、直後からジリ上げとなって9時半には8円高の22,754まで上昇しました。
そこからは小幅押し戻されて22,700-740での小動きが続いていましたが、10時半から始まった昨日1.80%下落していた上海株が寄り付き直後からマイナスを広げる軟調な展開となったため日経もジリ下げとなり11時には95円安の22,651まで下落し、22,660近辺で小動きが前引けまで続きました。
しかし昼休み中に上海株が2%超の下落となり日経先物も下落したため後場は22,628で寄り付き、早いペース出の下げとなって13時半前には282円安の22,464まで急落しました。
その後は22,500を挟んだ揉み合いが続いて、22,512.53(-234.17)で引けました。
 また14:00に日銀が残存期間5年超10年以下が対象で買い入れ額4000億円の異例の国債買いオペを通知しましたが、日経、ドル円共に大きな反応はありませんでした。

 

 

日経先物
22,650で寄り付き、22,630-670で揉み合った後9:15から上げ出して9:30には22,740まで上昇しました。
そこからはジリジリと押し戻されて11:45には22,600まで下落し、22,600近辺でこう着していましたが、後場に入った12:35から早いペースで下げ出して13:20には350円安の22,430まで下落しました。
その後は22,440-520での揉み合いが続いて、22,510(-270)▼1.19%で引けました。
現物は22,512.53(-234.17)▼1.03%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,032.70よりも0.80ポイント安い1,031.90で寄り付き、直後からジリ上げとなって9:55の1,042まで上げ続け、そこからは1,037-40での小動きが続きました。
しかし後場に入って日経が急速に下落したため12:55から下げ出して13:10にマイテンして13:25には1,031まで下落しました。
その後はジリジリとした戻りが続いて、1,034.56(+1.86)△0.18%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間に入ると下落基調となり16:50の112.14から20:30には111.80まで下落しました。 その後111.85-112.00で揉み合っていましたが、ダウがマイナスに転じると一段安となって01:40には111.63まで下落し、03:00のFOMCの時は111.62でした。
結果は予想通りの金利据え置きでしたが、声明文が前回とほぼ同じ内容だったことで失望売りとなり03:10には111.39まで下落しました。
そこからは戻して04:50には111.63まで上昇し、05:30にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表の「中国の報復関税は違法」「米国は中国と交渉の用意がある」の発言が伝わると一段高となって05:30には111.74まで上昇し、111.72でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると111.60-70で小動きが続いた後、10:30に一段安となった後は111.50-65での小動きとなりました。
14:00に日銀が残存期間5年超10年以下が対象で買い入れ額4000億円の異例の国債買いオペを通知し、111.59から111.65まで小幅上昇しましたが、すぐに押し戻されて111.60近辺でのこう着となり、111.57で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
149.84-15.08での上下が続き、14:00に日銀が残存期間5年超10年以下が対象で買い入れ額4000億円の異例の国債買いオペを通知しましたが、大きな反応はなく150.08で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,824.53よりも9.19ポイント安い2,815.34で寄り付き、寄り後から早いペースで下げ出してマイナス3.4%まで下落し、後場になるとジリジリと戻して下げ幅を縮め、2,768.02(-56.51)▼2.00%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,333.82(-81.37)
NASDAQ     7,707.29(+35.50)
・昨日のダウは前日引け直前に中国に対して2000億ドル相当の制裁関税の率について当初案の10%から25%に引き上げる可能性があると報じたことでキャタピラーやボーイング、スリーエムなどが売られ、午前の半ばにマイテンすると軟調な展開が続きました。
FOMC声明で米景気の判断について「強固なペースで拡大」として6月の「強いペースで拡大」から上方修正したため、利上げペース加速への警戒感から一時$140超の下落となり、$81安で引けました。
一方ナスはアップルが好決算を発表したことでハイテクセクターが買われたため終日堅調な値動きとなって0.46%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足