東京市場ザラバ~日銀決定会合前後に上下したものの、引けは8円高~(2018年7月31日)

 

2018年7月31日

・昨日のNY株は原油先物価格が$70を回復したためシェブロンなどエネルギーセクターは買われましたが、先週に引き続いてフェイスブック、ツイッターが売られた他、決算が好調だったアルファベットやアマゾンも売られるなどハイテクセクターがナスだけでなくダウも押し下げ、ダウは$144安、ナスは1.39%安で引けました。

・本日の日経は前日終値22,544.84よりも72.72円安い22,472.12で寄り付き、直後からジリ下げとなって9時半には192円安の22,352まで下落しました。
そこから戻してプラテン目前の22,520まで上昇した後は22,440-490での小動きとなり、日銀金融政策決定会合の結果を待つ形となりました。
今回は金融政策の微調整が事前に噂されていたこともあったことで発表が遅れて12時半の後場が始まってもなかったため市場参加者の様々な思惑が広がっていました。
13:03に現状維持の発表があり、直後から急伸して13:10には134円高の22,678まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて14時過ぎには48円安の22,496まで下落しました。
引けにかけて再び上昇しましたが、引け直前に売られて22,553.72(+8.88)で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
13:03 現状維持

 

日銀金融政策決定会合・骨子
・長期金利の柔軟化を決定
・強力な金融緩和継続のための枠組み強化
・政策金利残高を見直し=マイナス金利適用の政策金利残高を減少
・ETFの銘柄別買い入れ額見直し
・当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持
・長短金利操作は賛成7人、反対2人=原田、片岡委員が反対
・日銀展望リポート:わが国の景気は緩やかに拡大している
・緩和維持へ枠組み強化
・TOPIX連動のETF買い入れを拡大
・ETFの買い入れは日経225など3指数連動は年間3兆円から1.5兆円に
・TOPIX連動のETF買い入れは年間2.7兆円から4.2兆円に
・物価2%の実現には、これまでの想定より時間がかかる
・政策金利のフォワードガイダンス導入
・長短金利操作付き量的・質的金融緩和の持続強化措置を決定
・長期金利は経済・物価情勢に応じて上下にある程度変動し得る
・長期国債買い入れ、年80兆円の増加をめどとしつつ、弾力的に買い入れる
・ETF、市場の状況に応じて買い入れ額は上下に変動し得る
・金利が急上昇する場合は、迅速かつ適切に国債買い入れを実施

 

 

日経先物
22,460で寄り付き、直後から下げ出して9:35の22,330まで下げ続けました。
そこから反転すると10:40には22,510まで上昇し、その後は22,420-460での小動きとなって日銀決定会合の結果発表を待つ形となりました。
13:03に現状維持の結果が発表されると22,450から13:15には110円高の22,630まで180円急伸しました。
そこから押し戻されて13:55には50円安の22,470まで下落しましたが、14:00から再び上げ出して14:40には22,610 まで上昇しました。
しかし14:55から売られて15:05に22,500まで下落し、22,500(-20)▼0.09%で引けました。
現物は22,553.72(+8.88)△0.04%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,038.69よりも2.69ポイント高い1,036.00で寄り付き、しばらく小幅安の1,032-37での小動きが続き、10:00からは前日終値1,038近辺でのこう着が続きました。
13:03に日銀決定会合の結果が発表されましたがマザーズ指数はほとんど反応なく、前日終値近辺でのこう着がひたすら続いて、1,039.29(+0.60)△0.06%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は本日の日銀金融政策決定会合を控えて動きが乏しく、欧州・NYタイムを通して110.90-111.15での小動きがひたすら続き、111.04でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると日銀金融政策決定会合を目前に控えて110.90-111.10での小動きが続きました。
日銀決定会合の結果発表が遅れる中、12:00に111.02から111.22まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて13:00には110.72まで下落しました。
13:03に現状維持の発表があり、111.02から111.43まで41pips急伸しましたが、13:15から押し戻されて13:55には111.00まで下落しました。
その後は111.10近辺で小動きの後、14:35から小幅上げて111.25で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
13:03の日銀決定会合の発表直後に150.34から150.74まで急伸し、13:30には150.77まで上昇しました。
そこから一旦150.62まで押し戻された後、14:30から再び上げ出して150.69で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,869.05よりも2.15ポイント安い2,866.90で寄り付き、終日プラス0.5%-マイナス0.5%での上下を繰り返して、2,876.40(+7.35)△0.26%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,306.83(-144.23)
NASDAQ     7,630.00(-107.42)
・昨日のNY株は原油先物価格が$70を回復したためシェブロンなどエネルギーセクターは買われましたが、先週に引き続いてフェイスブック、ツイッターが売られた他、決算が好調だったアルファベットやアマゾンも売られるなどハイテクセクターがナスだけでなくダウも押し下げ、ダウは$144安、ナスは1.39%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足