東京市場ザラバ~21,000円の攻防~(2018年3月5日)

 

2018年3月5日

・先週金曜日のNY株は序盤は欧州株安や前日にトランプ大統領が発表した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限への懸念から売りが先行してダウは一時$390安まで下落しました。
しかし徐々に下げ幅を縮め、ナスは午後にはプラス圏での推移となり、ダウは$70安、ナスは1.08%高で引けました。

・週末に行われたドイツ第2党のドイツ社会民主党(SPD)がメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立合意を党員投票で了承し、イタリア総選挙の出口調査ではベルルスコーニ元首相率いるフォルツァ・イタリアが五つ星運動をリードしていると寄り前に伝わり混乱はありませんでした。
 本日の日経は前日終値21,181.64よりも133.83円安い21,047.81で寄り付き、9時半前にはプラテン寸前の21,164まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて21,003まで下落してかろうじて21,000円を守って21,010-50での揉み合いが続きました。
10時半過ぎに21,140まで上昇しましたが、再び押し戻され、後場に入った直後に21,000円を割り込んで20,990まで下落し、一旦戻して21,050近辺での揉み合いが続いていました。 しかし14時半に若田部日銀副総裁候補の「時期尚早の政策転換は避けないといけない」「デフレ脱却のために日銀はあらゆる政策を駆使すべき」「必要なら追加緩和を考えざるを得ない」「出口について適切なイメージの共有が必要」との発言が伝わると上昇して21,042.09(-139.55)で引けました。
 またマザーズ指数は終日下落基調が続いて1,152.84(-60.81)▼5.01%もの大幅下落となりました。

 

 

日経先物
21,020で寄り付き、直後に20,980まで下落しましたが、すぐに反転して上げ出すと9:15にプラテンして9:20には21,170まで上昇しました。
そこからは押し戻されて10:05には20,990まで下落し、21,000近辺で揉み合った後10:45には21,140まで上昇しました。
しかし再び押し戻されて11:40には20,930まで下落し、20,950-980での小動きが続きました。
後場に入ると上げ出して13:10に21,090まで上昇しましたが、再度押し戻されて14:00には20,920まで下落し、20,950近辺で小動きが続いていました。
しかし14:30に若田部日銀副総裁候補の「時期尚早の政策転換は避けないといけない」「デフレ脱却のために日銀はあらゆる政策を駆使すべき」「必要なら追加緩和を考えざるを得ない」「出口について適切なイメージの共有が必要」との発言が伝わると急伸して14:50には21,070まで上昇し、引け直前に下に飛んで20,990(-140)▼0.66%で引けました。
現物は21,042.09(-139.55)▼0.66%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値1,213.65よりも3.22ポイント安い1,210.43で寄り付き、直後から早いペースで下げ出して10:10には1,171まで下落し、そこから一旦リバって1,180まで上昇しましたが、10:50から再び下げ出して12:35には1,163まで下落しました。
後場になると再びシリ下げがひたすら続いて14:35の1,146まで下落し、1,152.84(-60.81)▼5.01%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は東京時間の下落基調を引き継ぎ、欧州株とダウ先物が大幅下落していたため16:00の105.86から22:00には105.24まで下落しました。
NYタイムに入ると105.25-65で上下し、引けにかけてNY株が下げ幅を縮めるとドル円も小幅上昇して105.72でNYクローズとなりました。
・週末に行われたドイツ第2党のドイツ社会民主党(SPD)がメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立合意を党員投票で了承し、イタリア総選挙の出口調査ではベルルスコーニ元首相率いるフォルツァ・イタリアが五つ星運動をリードしていると伝わり、東京時間7時は30pips下窓を明けた105.42で始まりました。
その後は上値は重く、下値は堅いため午前は105.40-70での上下が続き、午後になると106.50近辺での小動きが続いていましたが、14:30に若田部日銀副総裁候補の「時期尚早の政策転換は避けないといけない」「デフレ脱却のために日銀はあらゆる政策を駆使すべき」「必要なら追加緩和を考えざるを得ない」「出口について適切なイメージの共有が必要」との発言が伝わると105.61まで上昇し、105.56で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
終日ジリ上げが続き、9:00の150.88から15:00には151.08まで上昇しました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値3,254.53よりも1.34ポイント高い3,255.87で寄り付き、すぐにマイテンしてからはマイナス0.1-0.6%での小動きが続き、引け前にプラテンして、3,256.93(+2.40)△0.07%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    24,538.06(-70.92)
NASDAQ     7,257.87(+77.31)
・先週金曜日のNY株は序盤は欧州株安や前日にトランプ大統領が発表した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限への懸念から売りが先行してダウは一時$390安まで下落しました。
しかし徐々に下げ幅を縮め、ナスは午後にはプラス圏での推移となり、ダウは$70安、ナスは1.08%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足