米雇用統計発表後のNY市場の動き(2018年2月3日)

2018年2月3日

 1月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想18.0万人増に対して20.0万人増、失業率は予想・結果共に4.1%、平均時給は予想0.2%に対して0.3%で良好な結果となり、発表直後に債権が売られて一時2.85%まで金利が急騰したためドルが買われて株は売られ、ダウは2008年12月以来約9年ぶりの下げ幅となる$665もの暴落となりました。

・NY株は雇用統計の好結果による金利上昇を嫌気して朝方から売りが売りを呼んで下げ幅を広げる展開となり、また原油安とハイテク売りも加わってダウは$665安、ナスは1.96%安の暴落となりました。

・ナイトは雇用統計発表直後に23,210から23,300まで上昇しましたが、01:00からはNY株が下げ幅を拡大していったため売られ出して23,000まで下げ続け、23,040(-280)で引けました。

・ドル円は発表直後に109.85から110.33まで48pips急伸した後、00:50には110.47まで上昇しました。
その後NY株が下げ幅を拡大していたためリスク回避の円買いで03:00には110.01まで押し戻され、110.16でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは雇用統計発表後から大きく売られて2.843%まで急騰して一時2.854%まで上昇しました。
その後はNY株が大幅安になったため債権買いの流れが続いて2.843%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 1月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+20.0万人 (前回:+14.8万人 修正値:+16.0万人)
22:30 1月失業率 予想:4.1% 結果:4.1% (前回:4.1%)
22:30 1月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.3% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2018年2月3日)の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    25,520.96(-665.75)
NASDAQ     7,240.95(-144.92)
・先週金曜日のNY株は雇用統計の好結果による金利上昇を嫌気して朝方から売りが売りを呼んで下げ幅を広げる展開となり、また原油安とハイテク売りも加わってシェブロンは5.6%安、エクソンは5.1%安、アップルは4.3%安、アルファベットは5.3%の大きく下落し、ダウは$665安、ナスは1.96%安の暴落となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは23,310で寄付き、時間外のダウ先物が軟調に推移していたためジリ下げが続いて19:10には23,150まで下落し、そこからは23,200-230での小動きが続き、雇用統計の22:30は23,210でした。
発表直後にドル円が急伸したため23,300まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて00:05には23,160まで下落しました。
その後00:55には23,270までリバりましたが、NY株が下げ幅を拡大していったため売られ出すと05:05の23,000まで下げ続け、23,040(-280)で引けました。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はジリジrとした上げが続いて16:00の109.61から19:20には109.91まで上昇し、そこからは109.90近辺でのこう着が続いて22:30の雇用統計の時は109.85でした。
発表直後に109.85から110.33まで48pips急伸した後も上昇基調となって00:50には110.47まで上昇しました。
その後はNY株が下げ幅を拡大していたためリスク回避の円買いとなって03:00には110.01まで押し戻され、110.05-35での揉み合いが続き、110.16でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 雇用統計発表前は2.780-2.800%で小動きが続き、22:30の発表直後に2.843%まで急騰して00:00には2.854%まで上昇しました。
その後は2.8%台での推移が続き、2.843%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足