東京市場ザラバ~一般教書演説後はプラス圏、14時から急速に売られて193円安~(2018年1月31日)

 

2018年1月31日

・昨日のNY株はFOMCで金融引き締めに積極的な姿勢を示すとの思惑や一般教書演説で財政出動を伴うインフラ投資計画を公表するとの観測で債券が売られて米長期金利が上昇したことへの警戒感、またアマゾンなど複数社が米国内で働く従業員向けに医療サービスを手掛ける新会社を設立すると発表したためヘルスケアセクターが売られたため、ダウは一時$411安まで下落し、$362もの大幅安で引け、ナスも0.86%安となりました。

・本日の日経は前日終値23,291.97よりも86.74円安い23,205.23で寄り付き、ジリジリと上昇して9時半過ぎにプラテンし、10時過ぎに日銀が国債買入れオペで3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に引き上げたと通知したためドル円と共に23,321まで上昇しました。
しかしそこからは11時からのトランプ大統領の一般教書演説を控えていたため小幅なプラス・マイナスを繰り返していました。
11時から始まった一般教書演説が始まっても小動きが続いていましたが、後場に入ると小幅上昇して13時前に23,375まで上げましたが、その後は今夜の欧米の反応や明日の早朝のFOMCを控えていたため動き場乏しくなり23,330近辺でのこう着が続いていました。
しかし14時過ぎから急速に下げ出して引け前には199円安の23,092まで下落し、23,098.29(-193.68)で引けました。

 

 

日経先物
23,200で寄り付き、ジリ上げとなって9:35にプラテンして23,290まで上昇し、10:10に日銀が国債買入れオペで3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に引き上げたと通知したため23,310まで急伸しました。
そこからは11時からトランプ大統領の一般教書演説を控えて23,220-270での方向感のない上下が演説終了の12:30まで続きました。
後場に入った12:30から上げ出して12:55には23,370まで上昇し、23,330近辺でのこう着がしばらく続いた後、14:00から売られ出して14:15にマイテンして15:00の23,070まで下げ続け、23,090(-170)▼0.73%で引けました。
現物は23,098.29(-193.68)▼0.83%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,318.92よりも14.27ポイント安い1,304.65で寄り付き、直後から上げ出して9:35にプラテンして1,319まで上昇しました。
そこからは押し戻されて小幅安の1,313近辺でのこう着が前場は続き、後場になると一段高となって13:00に1,327まで上昇して1,322-25で小動きが続きました。 しかし日経が下げ出したため14:10からマザーズ指数も下げ出して再びマイテンし、1,313.38(-5.54)▼0.42%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間は日経ナイトが大幅に下落していたためリスク回避の円買いで下落基調が続き、16:00の108.81から23:10んは108.40まで下落しました。
しかし01:00にムニューシン米財務長官が「長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持」「介入のない自由な為替市場を支持」の発言でドル買いの流れとなり01:20には108.93まで上昇し、その後はNY株の大幅安もありましたが108.80近辺での小動きが続いて、108.80でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると108.65-90での小動きが続いていましたが、10:10に日銀が国債買入れオペで3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に引き上げたと通知したため109.08まで急伸しました。
しかしすぐに押し戻されて10:50には108.74まで下落し、11:00からトランプ大統領の一般教書演説が始まると再び上げ出して11:40には109.08まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて108.80-90で小動きの後、14:00から一段安となって108.69で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
10:10に日銀が国債買入れオペで3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に引き上げたと通知したため急伸してその後は高値圏での小動きが続きました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,488.01よりも17.50ポイント安い3,470.51で寄り付き、前場はマイナス0.2-1.0%で推移し、後場が始まると一時プラテンしましたが、再び押し戻されてマイナス1.0%まで下落し、3,480.83(-7.18)▼0.21%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,076.89(-362.59)
NASDAQ     7,402.48(-64.02)
・昨日のNY株はFOMCで金融引き締めに積極的な姿勢を示すとの思惑や一般教書演説で財政出動を伴うインフラ投資計画を公表するとの観測で債券が売られて米長期金利が上昇したことへの警戒感、またアマゾンなど複数社が米国内で働く従業員向けに医療サービスを手掛ける新会社を設立すると発表したためヘルスケアセクターが売られたため、ダウは一時$411安まで下落し、$362もの大幅安で引け、ナスも0.86%安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足