東京市場ザラバ~ダボスでの黒田総裁発言後の円高を引き摺り上値重し~(2018年1月29日)

 

2018年1月29日

・先週金曜日のNY株は前日引け後に発表したインテルの10-12月決算が予想を上回り10.6%の大幅上昇したことやバイオ医薬品大手のアッヴィが2018年通期業績見通しを大幅引き上げしたためヘルスケアセクターも買われてダウは$223の大幅高、ナスも1.28%の大幅高となりました。

・コインチェックで1/26(金)に約580億円(5億2300万XEM)の仮想通貨NEM(XEM)が不正送金される事態が発生しました。
1/28(日)にコインチェック社は保有者約26万人に88.549円×保有数の約460億円を日本円で返金すると発表しましたが、予断は許されない状況が続いています。

・本日の日経は先週金曜日終値23,631.88よりも75.26円高い23,707.14で寄り付き、しばらく上昇が続いて10時前に23,787まで上げた後は23,750近辺での小動きが前場は続きました。
しかし昼休み中に日経先物が下落したため後場は23,699で寄り付き、直後から早いペースで下げ出してマイテンとなり23,580まで急落しました。
その後は先週金曜日終値を挟んだ小幅なプラスマイナスを繰り返して、23,629.34(-2.54)で引けました。
 また11時に財務省・日銀・金融庁の三者が本日16時半から国際金融市場に関する情報交換会合開催すると発表しましたが、為替・株共に大きな反応はありませんでした。

 

 

日経先物
23,730で寄り付き、直後から下げ出して9:05に23,660まで下落しましたが、そこからは反転して9:55の23,770まで上昇し続けました。
その後は23,720-760での小動きが続き、11:30に23,680まで下げた後は23,680-710で揉み合っていましたが、後場が始まった12:30に急落してマイテンとなり12:45には23,560まで下落しました。
そこからは小幅リバって先週金曜日終値を挟んだ23,610-640での揉み合いが続き、23,610(-20)▼0.08%で引けました。
現物は23,629.34(-2.54)▼0.01%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値1,351.89よりも7.00ポイント高い1,358.89で寄り付きましたが、直後から下げ出して9:25にマイテンして9:35には1,344まで下落しました。
そこからはリバってプラテンして10:15に1,355まで上昇しましたが、10:30から再び押し戻されて再びマイテンして1,350近辺でこう着となりました。 しかし後場に入った直後に一段安となって1,340近辺でのこう着が続き、14:20から更に下げ出して14:55には1,333まで下落し、1,334.35(-17.54)▼1.30%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は上昇基調となり、またムニューシン米財務長官が「発言は為替介入を狙ったものではない」「コメントでドルを動かそうとしていなかった」と発言もあったため17:50の108.91から23:10には109.59まで上昇しました。
しかし23時過ぎにダボス会議で黒田日銀総裁が「日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある」との発言が伝わると一転して強い円買いの流れとなり23:10の109.59から02:10には108.28まで急落しました。
4時過ぎに日銀が「黒田日銀総裁はインフレ見通しを修正していない」との見解を示すと108.30から109.05まで急伸し、108.64でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は108.67で始まり、108.60-80での小動きが続いた後、9:00に108.50まで下落しましたが、そこから反転して11:20の108.98まで上げ続けました。
しかしその後押し戻されて108.65-85での小動きがひたすら続いて、108.79で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値3,558.13よりも5.51ポイント高い3,563.64で寄り付き、前場はプラス圏で推移していましたが、後場になると下げ出してマイナス1.4%まで下落し、3,523.00(-35.13)▼0.99%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,616.71(+223.92)
NASDAQ     7,505.77(+94.61)
・先週金曜日のNY株は前日引け後に発表したインテルの10-12月決算が予想を上回り10.6%の大幅上昇したことやバイオ医薬品大手のアッヴィが2018年通期業績見通しを大幅引き上げしたためヘルスケアセクターも買われてダウは$223の大幅高、ナスも1.28%の大幅高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足