東京市場ザラバ~中国の米国債購入縮小・停止報道に振り回される日経~(2018年1月11日)

 

2018年1月11日

・昨日のNY株は中国政府が米国債購入の縮小や停止を検討しているとの報道で朝方は売られてダウは一時$130近く下落し、米10年債利回りは一時2.60%に迫る上昇となりました。
その後徐々に落ち着きを取り戻してダウは一時プラテンするまで戻し、ダウは$16の小幅安、ナスも0.14%安で引けました。

・本日の日経は前日終値23,788.20よりも131.81円安い23,656.39で寄り付き、9時半前には23,601まで下落しましたが、9時半から急伸して23,700を挟んだ小動きが前場は続きました。
昼休み中に日経先物が下落したため後場寄付は一段安となる23,668で寄り付き、その後は23,660-700でのこう着、14時から一段下げて23,650近辺でのこう着が続き、引け5分前に上昇して23,710.43(-77.77)で引けました。

 

 

日経先物
23,610で寄り付き、23,610-660で揉み合った後9:20に23,590まで下げましたが、そこからは反転して9:45には23,730まで急伸しました。
その後23,660-720での揉み合いが続き、前引け後から再び下げ出して11:55には23,600まで下落し、そこからは反転して12:45には23,690まで上昇して23,680近辺での小動きとなりました。
14:00から一段安となって23,610まで下落した後は23,640近辺でのこう着となり、14:55に23,690まで上昇しましたが、現物引け後の15:00過ぎには押し戻されて、23,650(-150)▼0.63%で引けました。
現物は23,710.43(-77.77)▼0.33%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,293.50よりも2.58ポイント安い1,290.92で寄り付き、すぐにプラテンしてジリ上げが続いて10:55には1,305まで上昇しました。
そこからは1,305近辺でこう着が続いていましたが、後場になると逆にジリ下げ出して13:30にマイテンしてからも下げが続いて14:15には1,284まで下落しました。
その後引けにかけて戻して1,292.03(-1.47)▼0.11%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤から軟調な展開で16:00の112.12からジリジリと下落して111.80近辺で小動きでしたが、19:30に中国当局者の話として「米国債は魅力的でないように見える」「米国債購入ペースの減速や中断を推奨」などの発言が伝わると下げ足を速めて19:40には111.29まで下落しました。
その後は111.20-60での上下が続いて、111.43でNYクローズとなりました。
また米10年債利回りが2.60%に迫る上昇をしましたが、市場はドル売りで反応していました。
・東京時間に入ると111.40近辺でのこう着が続いた後、小幅上げて111.40-65での小動きとなりました。
12:30に一部通信社が中国政府筋の話として「中国が米国債購入の縮小・停止を検討との報道、誤った情報に基づいたもの」と伝えたことで一段高となって13:30には111.82まで上昇し、その後は111.65-80での小動きとなって111.81で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,421.83よりも6.25ポイント安い3,415.58で寄り付き、前場は何度か下に振ってマイナス0.5%近くまで下落しましたが、後場になるとジリ上げとなって後場半ばにはプラテンし、3,425.34(+3.51)△0.10%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,369.13(-16.67)
NASDAQ     7,153.57(-10.01)
・昨日のNY株は中国政府が米国債購入の縮小や停止を検討しているとの報道で朝方は売られてダウは一時$130近く下落し、米10年債利回りは一時2.60%に迫る上昇となりました。
その後徐々に落ち着きを取り戻してダウは一時プラテンするまで戻し、ダウは$16の小幅安、ナスも0.14%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足