米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年9月2日)

2017年9月2日

・8月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.0万人増に対して15.6万人増、失業率は予想4.3%を下回る結果4.4%、平均時給も予想+0.2%に対して結果+0.1%でした。

・NY株は雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率・平均時給が全て予想を下回る結果となり、「年内あと1回」の利上げ観測が後退したことで安心感から買われてダウは$39高、ナスは0.10%高で引けました。

・日経ナイトは発表直後に19,710から19,670まで40円下落しましたが、その後は19,670-720での小動きがひたすら続いて、19,710(+20)で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後は非農業部門雇用者数・失業率・平均時給が全て予想を下回る結果となったため110.05から109.56まで49pips急落しました。
しかしすぐに反転して21:55には110.10まで上昇して発表直後の下落分を打ち消し、更に23:00の8月ISM製造業景況指数が予想を上回る好結果だったことで110.47まで急伸しました。
その後は110.00-30で上下して110.25でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは発表直後は大きく動きませんでしたが、22時半から急伸して2.167%まで上昇し、その後一時低下しましたが、1時半から再び上げ出して2.169%まで上昇し、2.166%でNYクローズとなりました。

 

 

結果
21:30 8月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+15.6万人 (前回:+20.9万人 修正値:+18.9万人)
21:30 8月失業率 予想:4.3% 結果:4.4% (前回:4.3%)
21:30 8月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.1% (前回:+0.3% 修正値:+0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年9月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    21,987.56(+39.46)
NASDAQ     6,435.33(+6.67)
・NY株は雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率・平均時給が全て予想を下回る結果となり、「年内あと1回」の利上げ観測が後退したことで安心感から買われてダウは$39高、ナスは0.10%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは19,710で寄り付き、19,690-730での小動きが続き、21:30は19,710でした。 発表直後に19,710から19,670まで40円下落しましたが、その後はドル円が戻したことやNY株が堅調に推移していたため19,670-720での小動きがひたすら続いて、19,710(+20)で引けました。
CME(円建て)清算値は19,690でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・ドル円は欧州時間は110.00-25で上下し、21:30の雇用統計発表の時は110.05でした。 非農業部門雇用者数・失業率・平均時給が全て予想を下回る結果となり、発表直後に110.05から109.56まで49pips急落しました。
しかしすぐに反転して21:55には110.10まで上昇して発表直後の下落分を打ち消し、109.85-110.05で揉み合った後22:45から更に上げ出して22:50には110.22まで上昇し、23:00の8月ISM製造業景況指数が予想を上回る好結果だったことに反応して110.47まで急伸しました。
その後は押し戻されて00:50に110.02まで下落した後、再度上げて110.20-30での小動きとなり110.25でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 欧州時間は2.120-35%で上下し、21:30は2.129%でした。
発表直後は大きく動きませんでしたが、22:30から急伸して23:00には2.167%まで上昇し、その後2.139%まで低下しましたが、01:30から再び上げ出して05:45には2.169%まで上昇し、2.166%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足