米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年8月5日)

2017年8月5日

・7月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.3万人増を上回る20.9万人増、失業率・平均時給は予想と同じ結果を受けてドル買い・債券売りの流れとなり、NY株は堅調な展開が続いてダウは8営業日連続の史上最高値更新となりました。

・NY株は雇用統計の好調な結果を受けたことやコーン米国家経済会議(NEC)委員長の「可能な限り法人税を引き下げる」「企業が対外資産引き揚げ(リパトリエーション)を行いやすいように税制改革を」との発言もあったため高値圏での堅調な動きが続いて、ダウは$66高で8営業日連続の史上最高値を更新し、ナスも0.18%高で引けました。

・日経ナイトは発表直後に上昇してからは高値圏での小動きとなって20,050(+100)でで引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に110.03から110.73まで急伸し、その後もドル買いの流れで一段高となって23:30には111.04まで上昇しました。
しかしその後はじりじりと押し戻されて04:40には110.58まで下落し、110.66でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは雇用統計の好結果で緩和縮小が順調に進むとの見方から債券が売られて利回りは急伸し、21:30の2.230%から23:15には2.289%まで上昇して2.264%でNYクローズとなりました。

 

 

結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+20.9万人 (前回:+22.2万人 修正値:+23.1万人)
21:30 7月失業率 予想:4.3% 結果:4.3% (前回:4.4%)
21:30 7月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.2%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年8月5日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    22,092.81(+66.71)
NASDAQ     6,351.56(+11.22)
・NY株は7月雇用統計で非農業部門就業者数が予想の18.3万人増を上回る20.9万人増の好結果だったため朝方から堅調な展開となり、またコーン米国家経済会議(NEC)委員長の「可能な限り法人税を引き下げる」「企業が対外資産引き揚げ(リパトリエーション)を行いやすいように税制改革を」との発言もあったため高値圏での動きが続いて、ダウは$66高で8営業日連続の史上最高値を更新し、ナスも0.18%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは19,950で寄り付き、19,960近辺でこう着して21:30の雇用統計の時は19,970でした。
発表直後に19,970から20,030まで急伸し、その後は20,040近辺でこう着となり、20,050(+100)で引けました。
CME(円建て)清算値は20,025でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・ドル円は欧州時間序盤は110.00-15での小動きが続いて、21:30の雇用統計の時は110.03でした。
発表直後に110.03から110.73まで急伸し、その後も利回りの上昇でドル買いの流れとなり、またNY株も堅調なスタートとなったため23:30には111.04まで上昇しました。
しかしその後はじりじりと押し戻されて04:40には110.58まで下落し、110.66でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 欧州時間2.230%近辺での小動きが続いて、21:30の雇用統計の時は2.230%でした。
雇用統計が好結果だったことで緩和縮小が順調に進むとの見方が優勢となり債券が売られたため2.230%から23:15には2.289%まで上昇しました。
その後は2.260%近辺での小動きが続いて、2.264%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足