昨日のNY市場と外資系注文動向(2017年6月28日)

NY DOW    21,310.66(-98.89)
NASDAQ     6,146.62(-100.53)
CME(円建)  17,000
日経先物(夜間) 17,000

・昨日のNY株はグーグルがEU競争法(独占禁止法)に基づき過去最高額となる24億2000万ユーロ(約3000億円)の制裁金を科されて株価が下落し、他の主要ハイテク株も売られたことでナスダックはマイナス1.61%もの大幅安となりました。
またイエレンFRB議長とフィッシャー副議長が資産価格の上昇リスクに関して発言したことや「米上院はヘルスケア法案の採決を7月4日以降に延期する可能性」との一部報道が株価への重しとなってダウは$98安で引けました。
・昨日のドル円は17:00のドラギECB総裁講演で「ユーロ圏の成長率はトレンドを上回るが、インフレ動向は予想より抑制されている」「インフレを抑制している要因は主に一時的」「デフレ圧力はリフレに変わった」「かなりの規模の金融緩和は依然として必要」との発言を受けてユーロが急速に買われ、並行して米10年債利回りの上昇と円売りによって上昇が続き、17:00の111.63から01:10の112.47まで上げ続けました。
02:00のイエレンFRB議長の「新たな危機は排除できないが、システムは各段に安全になった」「金融規制を緩和するのは良いことではないだろう」「段階的な利上げは適切と確信」「資産価格の目標はない」などの発言やNY株が軟調に推移していたこともあって押し戻されて03:10には112.05まで下落し、05:00から再び上昇して112.35でNYクローズとなりました。

外資系5社経由の注文動向 売り790万株、買い1,210万株 差引き420万株の買い越し。
金額ベース(5社)は買い越し。
米国系証券は買い越し、欧州系証券は売り買い均衡。
売り:食品、機械、自動車、その他製品、商社、小売など
買い:ゴム、鉄鋼、精密、銀行、保険など
売り買い交錯:不動産、サービスなど
との観測。