東京市場ザラバ~FOMCは予想通り利上げ~(2017年6月15日)

 

2017年6月15日

・昨日のダウはFOMCで予想していた利上げで、2017年の利上げ回数を3回と従来通りの想定だったことで売られましたが、引けにかけては戻して$46高で引けて2日連続の史上最高値を更新しました。
またナスはFOMC後の下落を戻しきれず0.41%安となりました。
・またドル円はFOMC前の21:30発表された5月米小売売上高と5月米消費者物価指数が市場予想を下回る結果だったことに過剰なまでの反応を示して110.22から23:50の108.92まで大幅下落して、安値圏でFOMCを迎えることとなりました。
FOMC後のイエレンFRB議長会見でタカ派的な発言だったことや直前の21:30からの急落のリバもあって急速に戻して109.86まで上昇し、109.52でNYクローズとなりました。

・本日の日経は前日終値19,883.52よりも67.98円安い19,815.54で寄り付き、すぐにプラテンして19,963まで上昇しましたが、10時から下げ出してマイテンし、更に下げが続いて11時前には寄り値を下回る19,755まで下落しました。
その後はゆっくりジリジリと戻して19,867まで上昇し、19,831.82(-51.70)で引けました。

 

早朝のFOMC結果

0.75-1.00%から1.00-1.25%に引き上げを8対1で決定
年内にバランスシートの縮小に着手する方針を明示

 

 

 

日経先物
19,780で寄り付き、直後から上げ出して9:20にプラテンして9:30には19,940まで上昇しました。
しかし10:00から早いペースでの下げとなり10:40には19,720まで下落し、19,740-800での上下が続いて、19,730-760での小動きとなりました。
後場になると押しを入れながらジリジリとした上げが続いて14:50には19,830まで上昇し、19,810(-70)▼0.35%で引けました。
現物は19,831.82(-51.70)▼0.26%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,138.55よりも4.98ポイント安い1,133.57で寄り付き、しばらく1,135近辺で揉み合った後10:15から下げ出して10:40には1,124まで下落しました。
しかしそこから反転するとジリ上げが続いて13:05にはプラテンして13:40には1,142まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて前日終値近辺でのこう着が続いて、1,139.65(+1.10)△0.10%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤はジリ上げとなり16:00の110.06から20:20には110.34まで上昇しましたが、21:30の5月米小売売上高と5月米消費者物価指数が市場予想を下回る結果だったことに大きく反応して米10年債利回りと共に急低下し、21:30の110.22から109.56まで急落後も下げが続いて23:50には108.92まで下落しました。
その後109.10-20での小動きとなり、03:00のFOMCの時は109.08でした。
結果は予想通り金利引き上げで、発表直後に108.77-109.36で振った後、イエレンFRB議長会見で「バランスシート縮小は比較的早期の実行があり得る」との発言から急速に反発して04:20には109.86まで上昇し、そこからは押し戻されて109.52でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると109.60近辺で小動きの後7:40から下げ出して8:10には109.27まで下落しました。
しかしそこから反転して上げ出して9:50には109.80まで上昇しましたが、再び押し戻されてからは109.60近辺での小動きが続き、109.59で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,130.67よりも5.08ポイント安い3,125.59で寄り付き、プラス0.2%-マイナス0.5%での上下が終日続いて、3,132.49(+1.81)△0.06%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    21,374.56(+46.09)
NASDAQ     6,194.89(-25.48)
・昨日のNY株はFOMCで予想していた利上げで、2017年の利上げ回数を3回と従来通りの想定だったことで売られましたが、引けにかけては戻して$46高で引けて2日連続の史上最高値を更新しました。
またナスはFOMC後の下落を戻しきれず0.41%安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りは21:30の5月米小売売上高と5月米消費者物価指数が予想を下回ったため2.200%から急落して23:45には2.105%まで大幅に低下しました。
その後イエレンFRB議長会見で年内にバランスシートの縮小に着手する方針が示されると債権が売られて04:15には2.148%まで上昇しましたが、引けにかけては再び低下して2.127でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足