東京市場ザラバ~GW明けに450円高で年初来高値更新~(2017年5月8日)

 

2017年5月8日

・5/3からゴールデンウィークで東京市場が休場の中、FOMC・雇用統計・フランス大統領選決選投票が行われました。
 5/4のFOMCではFF金利誘導目標水準を市場予想通りの0.75-1.00%に据え置きの結果となり、声明文で「経済活動は減速したにもかかわらず、労働市場は引き続き強まった」「第1四半期の成長減速は一過性となる可能性が高い」などと指摘したことで6月利上げへの期待からNYクローズまでドル買いの流れが続きましたが、NY株はアップル決算の影響でダウ・ナス共にマイナス圏での推移が続き、FOMCによる影響は限定的でした。
 5/5の4月雇用統計は非農業部門雇用者数は予想+19.0万人を上回る+21.1万人、失業率も予想4.6%を上回る4.4%の好結果でしたが、平均時給は予想と同じ結果の+0.3%でしたが、週末にフランス大統領選決選投票を控えていたため大きな反応はなく、トランプ大統領が9月末までの連邦予算案に署名して予算成立したとの報道を受けてダウ・ナス共に上昇して、ダウは$55高で$21,000台に乗せ、ナスは0.42%高で6,100ポイント台に乗せて引けました。
 昨日行われたフランス大統領選の決選投票でエマニュエル・マクロン前経済相(39)が当選を決め、反EUを掲げた右翼・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏(48)は投票締め切りしてからしばらくして支持者の前に現れて敗北を認めたとの報道を受けて、早朝の為替市場はユーロ買いと若干の円売りで始まりましたが、大きな動きではありませんでした。
 CMEとドル円は5/2~5/5の期間は上昇基調が続き、CME(円建て)は5/1の清算値19,345から5/5の清算値19,705まで360円もの大幅上昇となり、ドル円は5/2の15時の112.04から本日7時の112.86まで84pips上昇し、5/4には113円台に乗せる場面もありました。

・本日の日経はゴールデンウィーク中にダウは$93上昇、ナスは9.15ポイント上昇しましたが、CME(円建て)が360円もの大幅上昇で返ってきたことで5/2(火)の終値19,445.70よりも263.31円高い19,709.01で寄り付きました。
前場は19,700-800での揉み合いが続いていましたが、後場になると動意付いて19,900台に乗せ、その後は19,900近辺での揉み合いとなり、14:50には19,929まで上昇し、19,895.70(+450.00)で引けました。
またザラバ中にフランス内務省の発表で開票はほぼ終了し、マクロン候補の得票率が66.06%、ルペン候補が33.94%で、マクロン氏の勝利との報道がされました。

 

ゴールデンウィーク中の5/4のFOMCと5/5の雇用統計の時の動きを以下の記事に詳しく書いています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

FOMC直後のNY市場の動き(2017年5月4日)

米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年5月6日)

 

 

 

 

日経先物
19,740で寄り付き、19,710-750で揉み合った後9:30から一段上げて9:40には19,800まで上昇しました。
そこからは19,750-800での揉み合いとなり、11:50に19,820まで小幅上げた後は19,810近辺でこう着となりました。
しかし12:40から動意付いて13:20に19,910まで上昇し、19,900近辺で揉み合いが続いた後14:40には19,930まで上昇し、引け直前に下に飛んで19,870(+390)△2.00%で引けました。
現物は19,895.70(+450.00)△2.31%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
5/2終値1,041.54よりも12.83ポイント高い1,054.37で寄り付き、1,049-55での小動きが続いた後、11:00から一段高となって12:50には1,060まで上昇しました。
その後は1,060近辺でのこう着が続いて1,059.86(+18.32)△1.76%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・ドル円は欧州時間はジリ上げとなって16:00の112.23から20:40には112.49まで上昇して21:30の雇用統計の時は112.39でした。
発表直後に112.39から112.71まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて21:40には112.33まで下落しました。
その後はジリ上げとなって02:00には112.76まで上昇した後は再び押し戻されて04:50には112.44まで下落しましたが、そこからは急速に上昇して05:50には112.80を付け、112.72でNYクローズとなりました。
・東京時間7時はフランス大統領選でマクロン氏が優勢との報道を受けて112.86で始まり7:40に112.92まで上げましたが、そこからは押し戻されて9:10には112.58まで下落しました。
その後は再び上げ出して10:50には112.88まで上昇し、112.70-85での小動きが続き、112.79で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,103.04よりも12.97ポイント安い3,090.07で寄り付き、3,060-90での上下が終日続いて、3,078.61(-24.42)▼0.79%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  21,006.94(+55.47)
NASDAQ  6,100.76(+25.42)
・先週金曜日のNY株は雇用統計が非農業部門雇用者数・失業率共に予想を上回る好結果でしたが、週末にフランス大統領選決選投票を控えていたため大きな反応はなくダウ・ナスとも小幅安での小動きが続きました。
しかし午後になってトランプ大統領が9月末までの連邦予算案に署名して予算成立したとの報道で上昇し、ダウは$55高で$21,000台に乗せ、ナスは0.42%高で6,100ポイント台に乗せて引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足