先週金曜日のNY市場と外資系注文動向(2017年4月10日)

NY DOW    20,656.10(-6.85)
NASDAQ     5,877.81(-1.14)
CME(円建)  18,785
日経先物(夜間) 18,790

・先週金曜日のNY株は雇用統計で非農業部門雇用者数の結果が+9.8万人となり予想+18.0万人を大幅に下回ったため朝方はプラスマイナスを繰り返していましたが、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「政策の優先手段は金利でありバランスシートではない」「バランスシート縮小は利上げにわずかな中断しかもたらさない可能性」との発言で再投資政策見直しが利上げペースを遅らせる懸念が後退したとの解釈で利回りと共に買われて$60高まで上昇しました。
その後引けにかけてはシリアへのミサイル攻撃があったこともあり地政学的リスクへの警戒から押し戻されてダウは$6安、ナスは0.02%安で引けました。
・先週金曜日のドル円は欧州時間は110.50-75での小動きが続いて、21:30の雇用統計の時は110.65でした。
非農業部門雇用者数が予想+18.0万人に対して結果+9.8万人だったことで発表直後に110.65から110.08まで急落しました。
しかしすぐに反転して下落分を埋めてさらに上昇して22:10には110.97まで駆け上がりました。
そこからは押し戻されて110.60-80で上下していましたが、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「政策の優先手段は金利でありバランスシートではない」「バランスシート縮小は利上げにわずかな中断しかもたらさない可能性」との発言で再投資政策見直しが利上げペースを遅らせる懸念が後退したとの解釈で01:50に110.75から111.16まで急伸し、更に上げが続いて03:00には111.36まで上昇しました。
その後は押し戻されて05:30には111.03まで下落して111.08でNYクローズとなりました。

★先週金曜日の雇用統計後の動きは、米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年4月8日)の記事に詳しく書いています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

外資系5社経由の注文動向 売り900万株、買い1,060万株 差引き160万株の買い越し。
金額ベース(5社)は1億円程度の買い越し。
米国系証券は買い越し、欧州系証券は売り越し。
売り:薬品、ゴム、電機、その他製品、銀行など
買い:食品、商社、小売など
売り買い交錯:建設、機械、自動車、サービスなど
との観測。