東京市場ザラバ~小動き~(2017年4月10日)

 

2017年4月10日

・先週金曜日のNY株は雇用統計で非農業部門雇用者数の結果が+9.8万人となり予想+18.0万人を大幅に下回ったため朝方はプラスマイナスを繰り返していましたが、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「政策の優先手段は金利でありバランスシートではない」「バランスシート縮小は利上げにわずかな中断しかもたらさない可能性」との発言で再投資政策見直しが利上げペースを遅らせる懸念が後退したとの解釈で利回りと共に買われて$60高まで上昇しました。
その後引けにかけてはシリアへのミサイル攻撃があったこともあり地政学的リスクへの警戒から押し戻されてダウは$6安、ナスは0.02%安で引けました。

★先週金曜日の雇用統計後の動きは、米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年4月8日)の記事に詳しく書いています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

・週末にはスウェーデンの首都ストックホルム中心部でのテロやエジプトのキリスト教の教会で相次いだ爆発、アメリカ海軍の第1空母打撃群が北朝鮮への牽制のためシンガポールから朝鮮半島に向けて航行しているとの報道があり、地政学リスクが高まっていました。

・本日の日経は先週金曜日終値18,664.63よりも135.59円高い18,800.22で寄り付き、前場は18,760-850で方向感のなく上下し、後場になると一段と値幅が小さくなって18,780近辺でのこう着が続き、引けにかけて小幅上げて18,797.88(+133.25)で引けました。
 またドル円は週末のストックホルム・エジプトのテロやアメリカの空母打撃群が北朝鮮へ航行しているなどの地政学リスクがありましたが、仕掛け的な円買いの動きはなく、逆に午前は上昇基調となり10時には111.58まで上昇して雇用統計後の高値を上回りました。
その後は111.40近辺での小動きが続いて、111.44で15時となりました。

 

 

日経先物
18,840で寄り付き、9:00に18,780まで下げた後は18,800-850で上下していました。
10:40に18,750まで下げる場面がありましたが深押しすることなく18,780-820での小動きの後は18,780近辺でのこう着が続き、18,800(+90)△0.48%で引けました。
現物は18,797.88(+133.25)△0.71%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,025.80よりも6.71ポイント高い1,032.51で寄り付き、9:30から小幅上げて10:05には1,040まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて1,035近辺でのこう着がひたすら続いて、1,030.39(+4.59)△0.45%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は110.50-75での小動きが続いて、21:30の雇用統計の時は110.65でした。
非農業部門雇用者数が予想+18.0万人に対して結果+9.8万人だったことで発表直後に110.65から110.08まで急落しました。
しかしすぐに反転して下落分を埋めてさらに上昇して22:10には110.97まで駆け上がりました。
そこからは押し戻されて110.60-80で上下していましたが、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「政策の優先手段は金利でありバランスシートではない」「バランスシート縮小は利上げにわずかな中断しかもたらさない可能性」との発言で再投資政策見直しが利上げペースを遅らせる懸念が後退したとの解釈で01:50に110.75から111.16まで急伸し、更に上げが続いて03:00には111.36まで上昇しました。
その後は押し戻されて05:30には111.03まで下落して111.08でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は111.06で始まり、すぐに上げ出して10:00には111.58まで上昇し、その後は111.40近辺での小動きが続いて、111.44で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値3,286.62よりも1.16ポイント安い3,285.46で寄り付き、終日マイナス0.1-0.7%で推移して、3,269.39(-17.22)▼0.52%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW  20,656.10(-6.85)
NASDAQ  5,877.81(-1.14)
・先週金曜日のNY株は発表された3月雇用統計は非農業部門雇用者数が+9.8万人で予想の+18.0万人を大幅に下回る結果だったため朝方はプラスマイナスを繰り返していましたが、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「政策の優先手段は金利でありバランスシートではない」「バランスシート縮小は利上げにわずかな中断しかもたらさない可能性」との発言で再投資政策見直しが利上げペースを遅らせる懸念が後退したとの解釈で利回りと共に買われて$60高まで上昇しました。
その後引けにかけてはシリアへのミサイル攻撃があったこともあり地政学的リスクへの警戒から押し戻されてダウは$6安、ナスは0.02%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足