東京市場ザラバ~シリアへのミサイル発射で大混乱~(2017年4月7日)

 

2017年4月7日

・昨日のNY株は原油価格の上昇を好感して$100近く上昇しましたが、今夜の雇用統計を控えていたことやティラーソン米国務長官がシリアの化学兵器使用に関して「適切な対応を検討している」「アサド大統領排除への措置を同盟国で進行中」と発言したことや北朝鮮問題の地政学リスクを嫌気して上値は重く、ダウ・ナス共に小幅高となりました。

・本日の日経は前日終値18,597.06よりも117.92円高い18,714.98で寄り付き、直後からドル円と共にジリ上げとなって9時半には18,785まで上昇して18,800手前で揉み合っていました。
 10時10分に米国がシリアにミサイルを発射したとの報道が伝わると株売り・円買い・債券買いの急速な流れとなったため、日経は18,769から18,690まで急落した後も下げが続いて11時過ぎには18,517まで下落しました。
またその時ドル円は110.94から110.38まで急落し、そこからもリスク回避の円買いと米利回りが急低下したことで下げ続けて11:10には110.12まで下落しました。
 しかしそこからはリバが続いて13時には18,706まで上昇してミサイル発射からの下げ分をほぼ取り戻して18,700近辺での揉み合いとなりました。
 14時半前に更に一段高となって18,750近辺での揉み合いとなりましたが、14:45にロシア大統領報道官の米国のシリア攻撃は米ロ関係に重大なダメージを与えるとの発言で18,740から18,635まで急落し、時間切れとなって18,664.63(+67.57)で引けました。

 

 

日経先物
18,760で寄り付き、8:55から下げ出して9:00に18,690まで下落した後は戻して18,730-780で上下していました。
しかし10:10に米国がシリアにミサイルを発射したとの報道が伝わると18,760から18,660まで急落し、10:25には18,560まで下落し、そこからは18,590-690で上下した後10:55から更に下げ出して11:15には18,500まで下落しました。
その後リバが続いて13:05には18,730まで上昇してミサイル発射からの下げ分がほぼ行って来いとなり、18,660-710での小動きとなりました。
14:15から一段高となって14:35には18,770まで上昇しましたが、14:45にロシア大統領報道官が米国のシリア攻撃は米ロ関係に重大なダメージを与えるとの発言で18,670から18,620まで急落し、引けにかけては戻して18,710(+100)△0.54%で引けました。
現物は18,664.63(+67.57)△0.36%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,011.63よりも5.17ポイント高い1,016.80で寄り付き、直後から上げて1,030近辺での小動きの後10:05には1,034まで上昇しました。
しかし10:10にシリアへのミサイル発射報道で急速な下げとなり10:55にはマイテンして11:05には1,000ポイントを割り込んで992まで下落しました。
そこからは日経と共にリバが続いて1,022まで上昇してからは1,020近辺でのこう着が続き、14:20から一段高となって1,025.80(+14.17)△1.40%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間は上昇基調が続き、16:00の110.54から20:30には110.97まで上昇し、22:40に110.66まで押し戻された後は再び上げ出して00:40には111.13まで上昇しました。
その後は雇用統計を控えていることやティラーソン米国務長官発言でNY株が上昇幅を縮めたことで再度押し戻されて05:20には110.73まで下落し、110.79でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ上げが続いて9:30には110.99まで上昇して111円手前で揉み合っていました。
しかし10:10にシリアへのミサイル発射報道で110.94から110.38まで急落し、そこからもリスク回避の円買いと米利回りが急低下したことで下げ続けて11:10には110.12まで下落しました。
そこからはリバが続いて14:20には110.69まで上昇しましたが、14:45にロシア大統領報道官が米国のシリア攻撃は米ロ関係に重大なダメージを与えるとの発言で110.62から110.42まで急落し、110.43で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
10:10のシリアへのミサイル発射報道で150.43から11:00には150.62まで上昇し、その後押し戻されて150.50近辺で小動きでしたが、14:45にロシア大統領報道官が米国のシリア攻撃は米ロ関係に重大なダメージを与えるとの発言が伝わると急伸して150.60で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,281.00とほぼ変わらない3,280.62で寄り付き、前場は前日終値近辺で小動きが続き、後場になると小幅上げましたが、引けにかけては戻して3,286.62(+5.61)△0.17%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

米国10年債利回り(チャートは15:00時点)
東京時間に入ると2.340-50で上下していましたが、10:10のシリアへのミサイル発射報道から急速に低下して11:00には2.300%を割り込んで2.293%まで低下しました。
その後は戻して2.310%近辺での小動きが続いて、2.310で15時となりました。

左:米国10年債利回り<-5分足 右:米国10年債利回り<-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,662.95(+14.80)
NASDAQ  5,878.95(+14.47)
・昨日のNY株は原油価格の上昇を好感して$100近く上昇しましたが、今夜の雇用統計を控えていたことやティラーソン米国務長官がシリアの化学兵器使用に関して「適切な対応を検討している」「アサド大統領排除への措置を同盟国で進行中」と発言したことや北朝鮮問題の地政学リスクを嫌気して上値は重く、ダウ・ナス共に小幅高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足