東京市場ザラバ~止まらないドル円下落で246円安~(2017年1月23日)

2017年1月23日

・先週金曜日(1/20)に行われたトランプ大統領就任式後の演説で、「国家再建と約束回復を国民に表明」「貿易・税制・移民・外交のあらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行う」と述べたものの、具体的な経済政策についての話がなく、「他国がわれわれの製品を作る略奪行為から国境を守らねばならない」「保護政策が偉大な繁栄と強さにつながる」と述べて保護主義政策を示唆するような発言もありました。
またホワイトハウスのHPで「TPPからの撤退戦略」「NAFTA再交渉」「全ての税率区分での引き下げ」「年4%の成長を目指し、今後10年で2500万人の新規雇用を目指す」などと表明しました。

・本日の日経は朝8時過ぎにドル円が114円台を割り込むドル売り・円買いが進んだことで先週金曜日終値19,137.91よりも199.46円安い18,938.45で寄り付きました。
ドル円がドル売りと円買いで8時過ぎから下げ止まらない状況となり、日経は寄り後しばらくは下値模索が続いて18,879まで下落しました。
10時過ぎに19,000近くまでリバる場面がありましたが上値は重く再び押し戻されてからは18,900近辺での小動きが続きました。
しかし13時半過ぎから上げ出して14時に19,000を回復しましたが、14時半過ぎから再び売られて本日安値圏の18,891.03(-246.88)で引けました。

 

 

日経先物
18,980で寄り付き、直後から下げ出して9:05には18,860まで下落し18,870-920での揉み合いとなりました。
9:55からリバって18,950まで戻しましたが、ドル円が下げ止まらなかったことで再び売られて11:05には18,880まで下落しました。
その後は18,890-920での小動きでしたが、13:40から上げ出して13:50に急伸して19,020まで上昇して18,960-19010で上下していました。 しかし14:40から急速に下げて15:05には本日安値の18,840まで下落し、18,920(-240)▼1.25%で引けました。
現物は18,891.03(-246.88)▼1.29%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値970.31よりも1.61ポイント高い971.92で寄り付き、小幅高水準の969-975での小動きが終日続いて、972.35(+2.04)△0.21%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
先週金曜日は大統領就任式前の20:30には115.38まで上昇しましたが、大統領就任演説前後に114.60-115.30で大きく上下した後、米国10年債券利回りが低下してドル売りの流れとなり04:50には114.21まで下落して114.58でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は29pips下窓を明けた114.29で始まり114.40近辺での揉み合いが続いていましたが、8:10から急落して8:20には113.82まで下落し、そこから更に下げが続いて11:10には113.43まで下落しました。
その後は113.45-65で小動きとなり、14:00に113.76までリバりましたが、14:40から再び下げ出して113.34で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値3,123.14よりも2.28ポイント高い3,125.42で寄り付き、終日プラス圏での堅調な値動きが続いて、3,136.77(+13.64)△0.44%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  19,827.25(+94.85)
NASDAQ  5,555.33(+15.25)
・NY株は朝方から堅調に推移し、午前2時から始まったトランプ大統領就任後の演説ではこれまで同様に「米国第一」や雇用創出、インフラ投資などについては言及し、「国家再建と約束回復を国民に表明」「貿易・税制・移民・外交のあらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行う」と述べたものの、具体的な経済政策についての話がなかったことで上げ幅を縮める場面がありましたがプラス圏は維持し、引けにかけて戻してダウは$94高、ナスは0.28%高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足