米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年11月5日)

2016年11月5日

・昨日発表された10月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下回ったものの前月分が上方修正されたことを好感して直後はドル買い・利回り上昇となりましたが、来週火曜日(11/7)に控えた大統領選への関心が高いこともあってその流れは続きませんでした。
また日経先物やNYダウ先物に大きな動きはありませんでした。
・NY株は朝方のマイナスからプラスになってからは小幅高水準で上下していましたが、引けにかけては大統領選への懸念から急速に売られてほぼ安値で引けました。
・日経ナイトは雇用統計直後は40円上昇しただけの薄い反応で、その後はプラスマイナスを小幅に繰り返していましたが、NY株が崩れたことで引けにかけてマイナス圏での小動きとなり、引け直前に上に飛んで16,890(+-0)で引けました。
・ドル円は雇用統計発表直後に102.98から103.29まで急伸しましたがすぐに押し戻されて、その後は103.00を挟んだ小動きが続いて103.08でNYクローズとなりました。
・米国10年債券利回りは発表直後に1.817%まで上昇しましたが、すぐに押し返されて1.778%でNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 10月非農業部門雇用者数 予想:+17.3万人 結果:+16.1万人 (前回:+15.6万人 修正値:+19.1万人)
21:30 10月失業率 予想:4.9% 結果:4.9% (前回:5.0%)
21:30 10月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.3% (前回:+0.2% 修正値:+0.3%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年11月4日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,888.28(-42.39)
NASDAQ   5,046.37(-12.04)
・雇用統計で非農業部門雇用者数が予想よりも低い結果でしたが大きな反応はなく、ダウは朝方は小幅マイナスでしたが切り返してプラス圏で推移していました。
しかし引けにかけて大統領選への懸念から売られて$42安で引け、7営業日続落となりました。
またナスも同様に引けにかけて売られて0.24%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは16,920で寄り付き、17:05にマイテンしてからは16,820-850での小動きとなって、21:30の雇用統計の時は16,850でした。 発表直後に16,850から16,890まで上げただけの反応で、その後は16,820-890で上下していましたが、NY株が堅調だったことで23:45びプラテンしてからは16,860-920での小動きとなりました。 しかし引けにかけてNY株が下落したため04:45には16,840まで下落し、16,890(+-0)で引けました。
またCME(円建て)清算値は16,855でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・ドル円は16:00に103.34を付けた後は102.85-103.05で小動きとなり、9:30の雇用統計の時は102.98でした。
発表直後に102.98から103.29まで急伸しましたがすぐに押し戻されて、その後は102.95-103.25での小動きが続いて、103.08でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りは欧州時間は1.800%を挟んで推移し、雇用統計発表直後に1.817%まで上昇しましたが、すぐに押し返されて22:45には1.771まで低下し、1.778%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足