FOMC後のNY市場の動き(2016年11月3日)

2016年11月3日

・昨日発表されたFOMCで結果は予想通り政策金利は据え置きで、声明では利上げが近づいていることを示唆しました。
為替・株・債権共に大きな反応はありませんでしたが、NY株は来週に近づいた大統領選への懸念や原油価格の下落で軟調な展開となりました。
・日経ナイトはFOMC前に17,000円割れとなり、発表後に16,950まで下落しましたが、その後は戻して17,050で引けました。
・ドル円は前日から続いていた下落基調を引き継いで思惑的な円買いの流れとなって何度か103円割れをトライし、FOMC後は小幅ながら戻り基調になって103.32でNYクローズとなりました。
・米国10年債券利回りはFOMC発表直後に1.783%から1.774%まで低下しましたが、すぐに戻して1.801%でNYクローズとなりました。

 

★FOMC声明全文は、FOMC声明全文(2016年11月3日)の記事に載せています。
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昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,293.70(+163.74)
NASDAQ  5,295.18(+53.83)
・ダウは大統領選への警戒感や原油価格が下落したことで朝方から小幅安水準での小動きが続いていました。
FOMCは予想通り政策金利の据え置きで声明では利上げが近づいていることを示唆したことで直後に下げる場面がありましたが下落は限定的で、$18,000を割り込み$77安で引け、ナスは終日下げ幅を拡大して0.93%の大きめな下落となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは17,100で寄り付き、17:10に17,030まで下落した後は17,030-100でフラフラと上下していましたが、00:50から下げ出して02:10には17,000円を割り込んで16,970まで下落し、03:00のFOMCの時は17,000でした。 発表後の03:05に16,950まで下落しましたが、そこからは反転して急速に戻して03:25には17,050まで上昇しました。
その後は17,010-50での小動きとなって、17,050(-50)で引けました。
またCME(円建て)清算値は17,015でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは11/3の8:00時点)
・昨日のドル円は欧州時間はジリ下げとなって16:00の103.86から21:30には103.08まで下落し、その後は103.10-40での上下となって03:00のFOMCの時は103.29でした。
発表直後に103.29から103.02まで下げましたが、すぐに反転して03:25には103.45まで上昇し、103.30近辺で揉み合った後04:25には103.49まで上昇し、103.32でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りは1.800%を挟んで推移し、FOMC発表直後に1.783%から1.774%まで低下しましたが、すぐに戻して1.801%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足