米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年10月8日)

2016年10月8日

・昨日発表された9月雇用統計は非農業部門雇用者数は予想の17.2万人から15.6万人、失業率は予想4.9%から5.0%で予想を下回った結果となりました。
・NY株は朝方は発表直後は利上げ先送り期待で上昇しましたが、しばらくすると今回の結果が12月利上げを先送りするほど悪いものではないとの見方が広がったことや原油安でマイナス$100近くまで下落しました。 しかしその後は戻してダウ・ナス共に小幅安で引けました。
・日経ナイトは発表後に140円下落しましたが、NY株の戻りに引っ張られて下げ幅を縮めました。
・ドル円は発表時の103.73から22:35には102.85まで下落し、一旦103.46までリバったものの利回りが低下基調となったことで再び下げとなって102.95でNYクローズとなりました。
・米国10年債券利回りは発表直後は結果が予想を下回ったため債券が買われて低下し、一旦上昇に転じましたが、再び低下基調となって1.723%でNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 9月非農業部門雇用者数 予想:+17.2万人 結果:+15.6万人 (前回:+15.1万人 修正値:+16.7万人)
21:30 9月失業率 予想:4.9% 結果:5.0% (前回:4.9%)
21:30 9月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年10月7日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,240.49(-28.01)
NASDAQ   5,292.40(-14.45)
・雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率共に予想を下回ったことでダウ先物は発表直後は利上げ先送り期待から上昇しました。
22:30にNY市場が始まるとダウは小幅安で小動きでしたが、原油価格が再び$50割れまで下落したことや雇用統計結果は利上げ先送りするほど弱いものではないとの見方が広がり利上げ懸念が台頭してきたことで下落しました。
午後になると値を戻して一時はプラテンし、小幅安で引けました。
ナスもダウと同様の動きでした。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足

 

日経先物(夜間)
 ナイトは16,850で寄り付き、16,830-880で上下して雇用統計の21:30は16,870でした。
発表直後は16,870から16,900まで上昇しましたが、すぐに反転して下げ出し22:45の16,730まで下げ続け、その後はNY株が戻したことで00:25には16,820まで上昇し、16,750-810で上下して16,790(-100)で引けました。
またCME(円建て)清算値は16,785でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤はジリ下げが続いて16:00の103.92から21:00には103.67まで下落し、21:30の雇用統計の時は103.73でした。
発表直後に103.73から103.23まで急落した後すぐに反転して21:35には103.91まで上昇しました。
しかしそこからは速いペースの下げとなって22:35には102.85まで下落しました。
その後はリバって00:50には103.46まで上昇しましたが、再び下げとなって05:35には102.88まで下落し、102.95でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りは非農業部門雇用者数が予想より弱い結果だったため発表直後は債券が買われて1.746%から22:30の1.722%まで低下しました。
そこから反転して00:30には1.758%まで上昇しましたが、再び低下して1.723%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足